第一種電気工事士と第二種電気工事士を徹底比較!年収は約100万円の差がある!?

電気工事士には、「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」の二種類が存在します。
そこで本記事は、第一種と第二種の仕事内容や業務範囲、資格試験、年収の違いを徹底比較します。
ぜひご参考にしてください。

電気工事士とは


電気工事士とは電気工事の作業に従事する際に必要となる国家資格です。
電気工事は危険性が高いため、法令にて正しい知識を有した者でなければ行うことが禁止されており、「電気工事士」の資格が必要です。
第一種電気工事士と第二種電気工事士があり、工事規模や内容によって必要な資格が変わります。

仕事内容の違い

第一種電気工事士

病院や大きな工場などのメンテナンス業務変電施設の新設など、大型な工事が主な仕事内容です。
普段私達が目にするような場所ではなく、関係者以外立ち入り禁止となっている場所での作業をイメージするとわかりやすいです。

第二種電気工事士

一般住宅や小さなオフィス、店舗などの照明、コンセント、エアコンの設置およびそれらの配線など、私達が普段使用する電気工作物が主な仕事内容です。

業務範囲の違い

業務範囲にも第一種電気工事士と第二種電気工事士では、以下の違いがあります。

  • 第一種電気工事士
    最大電力500キロワット未満の工場、ビル、病院などの自家用電気工作物まで。および第二種の業務範囲。
  • 第二種電気工事士
    一般住宅や小さなオフィスなどの600ボルト以下の低圧電力を受電する設備工事まで。

資格試験の違い

第一種電気工事士

筆記試験は問題数50問で試験時間140分です。
出題科目は以下9科目より出題されます。
合格基準は1問2点配点で60点必要です。

  • 電気に関する基礎理論
  • 配電理論及び配線設計
  • 電気応用
  • 電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
  • 電気工事の施工方法
  • 自家用電気工作物の検査方法
  • 配線図
  • 発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
  • 一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令

技能試験は持参した作業用工具を使い、配電図で与えられた問題を支給される材料にて一定時間内に完成させる方法です。
合格基準は欠陥がなく制限時間内に完成をさせることです。

第二種電気工事士

筆記試験は問題数50問で試験時間120分です。
出題科目は以下7科目より出題されます。
合格基準は1問2点配点で60点必要です。

  • 電気に関する基礎理論
  • 配電理論及び配線設計
  • 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
  • 電気工事の施工方法
  • 一般用電気工作物の検査方法
  • 配線図
  • 一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令

技能試験は第一種と同じ内容で、持参した作業用工具を使い、配電図で与えられた問題を支給される材料で行います。
合格基準は欠陥がなく制限時間内に完成をさせることです。

当然ですが、第二種よりも第一種の方が出題範囲も広くより専門的な知識を求められます。

資格試験の合格率・難易度の違い

第一種電気工事士

第一種電気工事士 平成30年度 令和元年度
筆記試験受験者数 36,048人 37,610人
筆記試験合格率 40.5% 54.1%
技能試験受験者数 19,815人 23,816人
技能試験合格率 62.8% 64.7%

第二種電気工事士

第二種電気工事士 平成30年度 令和元年度
筆記試験受験者数 123,279人 122,266人
筆記試験合格率 55.4% 65.9%
技能試験受験者数 95,398人 100,379人
技能試験合格率 67.5% 65.3%

どちらも平成30年度と令和元年度のデータです。
平成30年度の第一種筆記試験の合格率が40%台と平均よりも低いですが、いずれも平均して50〜60%台の合格率となってます。
決して難易度が高い資格というわけではありません。

年収の違い

第一種電気工事士

第一種電気工事士の平均年収は550万円前後であり、第二種電気工事士と比べおよそ100万円の年収アップが見込めます。
500kW未満の電気設備工事や管理・監督などに従事できるなど、大きな責任がともないますが、それに見合った収入を得ることができます。

第二種電気工事士

第二種電気工事士の平均年収は450万円前後であり、主に一般家庭や小規模店舗などでの電気設備工事などを行います。
知識や技術を身につけた一人前の電気工事士として、現場での戦力になれます。

まとめ

本記事では、電気工事士の第一種と第二種を徹底比較し解説しました。
仕事内容や業務範囲、資格試験における違い、年収など様々な違いがありました。
第一種、第二種ともに受験資格に特別な要件はありませんが、まずは第二種電気工事士の資格取得を目指し、勉強することがおすすめです。
その後、第一種電気工事士の資格を取得を目指しましょう。
本記事が第一種電気工事士と第二種電気工事士の違いを理解する一つのツールになれば幸いです。

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