沈砂池(ちんさち)とは?役割や利用施設、構造について解説!

私たちが生活する上で水の利用は必要不可欠になっています。
水を扱う際は浮遊物や混在しているものを取り除く必要があるので、利水施設には「沈砂池(ちんさち)」が設けられており、不純物を取り除いています。
本記事では「沈砂池」の役割や構造について紹介します。

沈砂池とは


沈砂池とは主に利水施設の導入部に設置してある人工池のことです。
流れてきた流水の中から浮遊物や固体を取り除くために存在しています。
沈殿や堆積する場所として、沈殿池沈砂地とも呼ばれることがあります。

沈砂池の役割は

沈砂池の役割は、流水の中に混ざっている浮遊物や固体を取り除くために設置してあります。
浮遊物や固体を取り除かないと、水路が詰まってしまうことやポンプが摩耗してしまうことにつながるため、施設を長く効率よく活かすために重要な場所になります。

沈砂池が導入されている施設


沈砂池は利水施設の導入部に設けられていることが多いと先述しましたが、具体的にどのような施設に設けられているのか説明します。

ダム上流部

ダムは山から流れてきた水を貯める場所で、ダムの上流部に「沈砂池」を設置することがあります。
ダムそのものが沈砂池の役割を担っているケースもあります。

水力発電所

水力発電所は水を電気に変換する設備で、不要物や固体があると効率よく発電ができないこともあるため、沈砂池が設置されています。

下水処理場

下水処理場の導入部にも沈砂池は設けられています。
下水の中には浮遊物や固体が多く混在してしまっているので、沈砂池にて取り除かないと、水路の詰まり等が発生してしまいます。

沈砂池の構造


沈砂池の構造は以下の地域や利水施設によって多少違いがありますが、特徴があります。

  • 鉄筋コンクリート造にて造られる。
  • 砂などが堆積しやすくなるように長方形の形が主要な構造。
  • 水流の上澄部分のみを流出させるように沈砂池の底から框が立っている。
  • 清掃やメンテナンスのために複数の沈砂池を設定している場合がある。
  • 寒い地域では凍結を防ぐために、屋根を設ける場合がある。

まとめ


利水施設の導入部に設置されている沈砂池(ちんさち)について解説しました。
私たちが快適に水を利用できているのも、さまざまな施設で水の処理がされているからです。
この記事を読んでより「水」のことや利水施設について理解が深まれば幸いです。

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