施工管理は現場を進めていく上で必要不可欠な存在です。
現場内で携わる業務も多く、自分が現場を納めているという達成感も感じられとてもやりがいのある仕事です。
今回は施工管理を志す上で「施工管理とは何か」、「施工管理の魅力は何か」、「向いている、向いていない人」はどういった人かなどについて解説します。
目指す工種別の志望動機例文も紹介しますので是非参考にしてください。
施工管理とは
施工管理は現場内にて実際に工事そのものは行わず、現場の進み具合や品質の確認、発注指示や作業員の体調管理などを主に行うことで、現場を進めていく上で作業員と並んでとても重要な仕事です。
管理業務を大きく以下に分け、「4大管理」と呼ばれたりもします。
- 品質管理
- 工程管理
- 原価管理
- 安全管理
施工管理は資格がなくとも行える業務ですが、公的に認められるには「施工管理技士」と呼ばれる国家資格の取得が必要で、現場内の「監理技術者」や「主任技術者」は有資格者でなければなることは出来ません。
施工管理技士については下記の記事をご参考にして下さい。
施工管理の仕事内容・必要資格について徹底解説!
施工管理技士とは?3つのメリットと資格について解説!
施工管理の魅力・やりがい
施工管理の一番の魅力はなんと言っても「自分の仕事が形に残ること」と言えるでしょう。
特に大きな建物であればあるほど誇りをもって人に説明することが出来ます。
現場全体を管理してきた施工管理だからこそ感じるやりがいです。
また自分の段取り通りに現場が進むことによる気持ちよさも魅力のひとつです。
段取り一つ間違えれば大きな損失を生んでしまうこともある現場では、様々な条件を考慮した考えに考え抜いた段取りが必要となります。
それでも不測の事態が発生することもありますが、現場全体で乗り越えたときに人と人との一体感を感じることができます。
施工管理に向いている人
施工管理は現場を納めるために多くの業者と関わります。
よって、多くの人とのコミュニケーションが必要です。
現場でコミュニケーションがしっかりとれていることでお互いが声を掛け合い結果として品質の良い成果物となり、大きな事故も起こりづらくなります。
また施工管理の仕事は基本的には事務作業と現場作業をどちらも行わなければならず体力が必要となります。
現場作業は実際に施工を行うわけではありませんが、現場の巡回や検査業務など常に現場を歩き続けなければならない日もあるでしょう。
以上のことから施工管理に向いている人は下記の通りとなります。
- コミュニケーション力がある人(人と接するのが好きな人)
- 体力に自信がある人(体を動かすことが好きな人)
施工管理に向いていない人
前述の通り、施工管理の仕事は多くの人との関わりで成り立ちます。
そのため、毎日のように新たな人との出会いがあり、都度打ち合わせを行っていかなければなりません。
人とのコミュニケーションが苦手な人や一人で仕事をすることが好きな人などは施工管理には向いていないと言えるでしょう。
また施工管理の仕事は図面のチェックや部材の発注、納まりの確認や作業員との打ち合わせ、現場巡回など非常に多岐にわたります。
図面チェック中に作業員に呼ばれ打ち合わせを行わなければならないことも少なくありません。
そういった状況では自分の思い描いていたその日に予定したタスク通りに作業が進まないこともあります。
予定通りに進まないことでパフォーマンスが下がってしまう様な人も施工管理には向いていないと言えます。
以上のことから施工管理に向いていない人は下記の通りとなります。
- 一人で作業をすることが好きな人
- 自分の予定通りに仕事をしたい人
志望動機の書き方のポイント
それではここから志望動機の書き方のポイントをお話していきます。
体力に自信があることをアピールする
施工管理は体力を使う仕事も多いことから採用する側は体力面を重視しているところもあります。
学生時代の部活や現在スポーツをやっているのであれば積極的に記載するとよいです。
また屋外での作業も多いことから夏は暑く、冬は寒い環境での仕事となりますので、すぐに体調を崩してしまうようでは仕事になりません。
大きな病気などもなく、身体が丈夫であるということもポイントとなるでしょう。
リーダーシップをアピールする
施工管理は現場を円滑に進めるために、作業員たちの意見をまとめ上げ、方向性を定めなければなりません。
したがって前職で「どのような経験をしてきたのか」、「まとめる立場として仕事をした経験があるか」などアピールすることで大きなポイントとなります。
施工管理を通して将来的にどういったプランを考えているかをアピールする
志望動機を書く上で志望先でどの様なキャリアを積んでいきたいのかをアピールすることは重要です。
志望先でどういった施工管理者を目指し、その経験でどう貢献していけるのかのビジョンをしっかり可視化出来るようにしましょう。
職種毎の志望動機例文
いくつか志望動機の例文をみてみましょう。
土木施工管理の場合
私は御社の土木部門の施工管理を志望致します。
小さい頃に見たダムに興味を持ち、「こんな大きな建造物はどうやって造っているのだろう」という疑問から土木に興味を持ちました。
多くのダム建設の施工実績を誇る御社であれば私も、よりレベルの高いダム建設の施工管理に携われると思い志望致しました。
ゆくゆくは一級施工管理技士の資格を取得し、ダム建設の第一線で御社に貢献したいと考えています。
建築施工管理の場合
貴社の建築施工管理を志望した理由は、私は昔から大きな建物に憧れを抱いており、高校生になる頃には施工管理として、大きな建築物の建設に関わることを志していました。
大規模な建築の実績が多くある、貴社でなら私の夢を実現できると思い、この度志望させて頂きました。
設備施工管理の場合
御社を志望した理由は環境設備によって社会に貢献している御社の姿勢に感銘を受けたためです。
私の高校時代は寮生活でしたが、空調設備が整っておらず、夏ともなれば毎晩寝苦しい日々を送っていました。
この時代において空調がない建物は人が寄り付きません。
お客様に高品質な空調設備を提供する施工管理として御社で活躍したいです。
電気施工管理の場合
私が貴社を志望した理由は、利益の追求のみでなく、地元への積極的な貢献をされている貴社の姿勢に感銘を受けたためです。
私は東北の宮城県出身で大学も東北の大学に通っていました。
在学中に東日本大震災を経験し、長い停電の中での生活も経験しました。
それを機に電気の大切さを覚え、私もぜひとも地域に根ざした環境で電力に携わっていきたいと思い貴社を志望致しました。
ハウスメーカーの場合
私が御社を志望した動機は、お客様にとって一生に一度の大きな買い物であるマイホーム作りに施工管理の立場として寄り添いお客様に本当に心から満足頂ける施工を指揮したいと考え、志望致しました。
高校時代は野球部に所属しており、そこで主将を務めた経験を活かし、その時に培ったリーダーシップを発揮していけると自負しております。
志望動機以外に重要なこと
これまで志望動機の例文や志望動機の書き方のポイントについて説明してきましたが、ここからは志望動機以外にも重要なことがいくつかあるので解説をします。
自己分析
まずは自己分析を行うことが重要です。
「自分はどのような性格の人物なのか」「自分がしたいことは何か」「なぜそれをしたいのか」「自分の強み弱みはどこか」などを徹底的に見つめ直すことで、より熱意のこもったインパクトのある志望動機となるでしょう。
自分で徹底的に分析していける人もいますが、中には他人のことは見えるけど自分のことは全く分からないという方も多くいます。
そういった方は無理に自分で考え込まず転職支援サービスなどを利用するのも手です。
企業研究
企業研究とは志望企業の特徴や制度などを調べ、自己分析で得た自分という存在が本当にこの企業と合っているのかを判断するために行うことです。
志望企業をあまり研究せずに就職してしまい、あとで「こんなはずではなかった。」と自分との相性が合わないことが分かり、結局すぐに辞めてしまい次の就職活動で苦労してしまうなどといったことにならないためにも企業研究は重要です。
「企業研究も自分ではしっかり調べ上げ、相性がいいことも確認したけどやはり不安」ということもあるかと思います。
そういった時もやはり、転職支援サービスを利用し、第三者の目でみることも方法のひとつです。
まとめ
今回は施工管理の志望動機について解説をしました。
施工管理は現場をやり遂げたときの達成感が大きく、とてもやりがいを感じる仕事です。
しかし現在、施工管理をはじめ建設業界の技術者は不足している状況です。
そのため就職出来る確率も高い職種であると言えます。
この記事を参考に少しでも施工管理に興味が出ましたら是非、志してみてはいかがでしょうか。
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