施工管理技士とは?3つのメリットと資格について解説!

建設業界には様々な資格が存在します。その中でも、施工管理技士は重要な資格の一つです。
本記事では、施工管理技士とは何か、施工管理技士の資格取得によるメリット、資格試験の概要、合格率などを解説します。
これから施工管理技士の資格を取得しようとお考えの方にとって役立つ情報になっております。
最後までお読みいただけると幸いです。

施工管理技士とは?

施工管理技士とは?

施工管理技士とは、施工管理技術検定という建設業法第27条に基づく国家試験に合格した者を指します。
この試験は、国土交通省の指定実施機関が毎年行う試験です。
試験種目は7種目あり、それぞれ1級と2級に区分されています。

種目と指定実施機関を以下の表の通りです。

検定種目 指定試験機関(問合せ・申込先)
土木施工管理
(1級・2級)
(一財)全国建設研修センター
管工事施工管理
(1級・2級)
造園施工管理
(1級・2級)
電気通信工事施工管理
(1級・2級)
建築施工管理
(1級・2級)
(一財)建設業振興基金
電気工事施工管理
(1級・2級)
建設機械施工
(1級・2級)
(一社)日本建設機械施工協会

(注)
・2級土木は「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」、2級建築は「建築」「躯体」「仕上げ」の3種別にそれぞれ分かれています。
・2級建設機械は「第1種」~「第6種」の6種別に分かれています。

また、上記3団体以外が試験を実施することはありませんので、似たような団体からの勧誘にはお気をつけください。

施工管理技士の資格を取得するメリット

施工管理技士の資格を取得するメリット

施工管理技士の資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
専任技術者監理技術者になれる」「年収アップが見込める」「転職に有利と大きく分けて3点ございます。
それでは1つずつ解説させて頂きます。

専任技術者・監理技術者になれる

施工管理技士の1級の資格を取得することで、特定建設業の専任技術者・一般建設業の主任技術者および監理技術者になることができます。
また、施工管理技士の2級の資格を取得することで、一般建設業の専任技術者、主任技術者になることができます。
専任技術者や監理技術者などの役職を与えれることで、仕事の幅が広がり、責任感ある仕事を任せられることになります。
それにより、やりがいを感じられることに加え、スキルアップにも繋がることでしょう。

年収アップが見込める

施工管理技士は、経営事項審査において企業の得点に加算されます。
具体的には、1級施工管理技士は5点、2級施工管理技士は2点として評価され、技術者の数にも数えられます。
これらの得点は公共工事受注の際に技術力として評価されるため、施工管理技士の有資格者は経営規模評価に大きな貢献をもたらします。
そのような背景から、施工管理技士の有資格者は会社の利益拡大に直接的に貢献できるため、企業によっては施工管理技士の資格を取得することで、昇給させるケースもあります。

転職に有利

施工管理技士は、様々な建設現場で重要な役割を担います。
公共工事の入札においても、有資格者がいるだけで会社の評価が上がり有利になります。
また建設現場の指揮官として仕事をしているため、現場をまとめるためのコミュニケーション能力リーダーシップ性を兼ね備えていると企業側は評価します。
そのような人材を欲しがらない企業はないと言え、施工管理技士の資格を有していることで、転職が有利になる可能性があります。

施工管理技術検定試験について

施工管理技術検定試験について

施工管理技士の資格を有することで、様々なメリットがあることを解説してきました。
実際に施工管理技士の有資格者となる為には施工管理技術検定に合格する必要があると冒頭お伝えさせていただきました。
ここでは、施工管理技術検定の受験資格要件や試験形式、難易度について解説します。

施工管理技術検定の受験資格

まず、大前提として、実務経験がないと受験することができません。
また学歴等によっても実務経験の年数が異なります。
当然ですが、要件を満たさないと受験できないので、ご自身が受験資格を有しているかは必ずチェックしましょう。
受験資格を下記表にまとめました。ご確認ください。

『1級第一次・二次検定』下記の区分1~6に該当する方

区分
学歴と資格
実務経験年数
指定学科 指定学科以外
1 大学・高度専門士 卒業後3年以上 卒業後4年6ヶ月以上
2 短期大学・専門士・5年制高等学校 卒業後5年以上 卒業後7年6ヶ月以上
3 高等学校・専門学校 卒業後10年以上 卒業後11年6ヶ月以上
4 その他 15年以上
5 2級合格者 合格後5年以上
6
2級合格後5年未満で右の学歴の者
短期大学・5年制高等専門学校 卒業後9年以上
高等学校 卒業後9年以上 卒業後10年6ヶ月以上
その他 14年以上

『2級第一次・二次検定』下記の区分1~4に該当する方

区分
学歴と資格
実務経験年数
指定学科 指定学科以外
1 大学・高度専門士 卒業後1年以上 卒業後1年6ヶ月以上
2 短期大学・専門士・5年制高等学校 卒業後2年以上 卒業後3年以上
3 高等学校・専門学校 卒業後3年以上 卒業後4年6ヶ月以上
4 その他 8年以上

『2級第一次検定のみ』
・試験実施年度において満17歳以上となる方

※2021年度の4月より1級の受験資格が緩和されました。第一次検定において2級の第二次検定の合格者であれば、実務経験年数が問われません。

施工管理技術検定の試験形式

試験形式は、どの種目においても第一次検定は『学科試験(四肢択一のマークシート方式)』と、第二次検定は『実地試験(記述式)』です。
問われる内容は、多岐にわたっており、工事を行うための技術的な基礎知識施工を管理するための施工管理法法律を遵守するための法規などです。
範囲が広いため、各試験の特性・傾向をしっかり押さえた上で最適な対策を立てることが必要です。
過去問題はネット上に公開されているため、試験勉強に活用できます。

施工管理技術検定の難易度

合格率は横ばいで推移しておりますが、試験内容は年々難しくなっています。
過去問題を活用し、しっかりと試験対策を行いましょう。
直近3年間のそれぞれの種目の合格率は以下の通りです。

まとめ

施工管理技士の資格を取得をすることで、多くの恩恵を享受できることがご理解いただけたかと思います。
現状、建設業界は慢性的な人手不足が課題となっています。
施工管理技士のような有資格者の数も減っていくことが想定され、ますます資格所有者は貴重な人材となることでしょう。
今後も建設業界で仕事をしていくことをお考えの方は、ご自身の市場価値向上の為にも、施工管理技士の資格を取得することをお勧めします。
しかし、本記事にも記載の通り、誰でも取得できる資格ではありません。
年々、試験内容も難しくなっています。しっかりと試験対策をし、合格を勝ち取りましょう。

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