昨今では建設工事現場における女性の現場監督が増えていますが、一日の流れや仕事内容をご存知でしょうか。
今回は具体的な流れや業務内容を説明した上で、メリットやデメリット、女性の現場監督の活躍について紹介します。
女性現場監督の仕事内容は?
現場監督は4大管理である「工程・品質・原価・安全」の管理を担い、材料や施工の段取りから写真や伝票の整理、広報用の資料作りなどを務めます。
その中でも主な仕事は、担当する工事の図面や各種仕様書など設計図書を把握し、現場説明書の情報なども加味して施工現場の現況確認をする事です。
これは施工時に必要な品質を確保しながら最適な工程を管理することにつながり、女性の現場監督も男性と変わらず管理業務を担うことを覚えておきましょう。
女性現場監督の1日の流れ
現場監督の出社から退勤までの流れは以下の通りです。
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8:00
朝礼(ラジオ体操)
8:30
一日の作業内容の確認
9:00
現場内を回って作業や声掛け
12:00
お昼休憩
13:00
現場巡回
15:00
現場関係者・発注者と打合せ
16:00
翌日の作業内容確認
17:00
データ整理・書類作成
朝礼時にはその日の確認事項を作業員に伝達しますが、事故などを未然に防ぐための注意喚起なども行います。
夕方までは基本的に現場内の巡回をし、作業員が困っている場合は積極的な声掛けをして施工がスムーズに進むよう務めます。
作業員が帰ってからは日報などの書類を取りまとめるため、作業量によって退勤時間が変わります。
女性現場監督のメリットとデメリット
女性現場監督のメリット
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・所内の雰囲気が明るくなる
・周辺住民からも声がかけやすい
・物腰の柔らかさから現場内での会話が増えたり、周辺住民に対しても印象が良くなる
また、ここ数年で女性の現場監督や技術者が施工現場に増えたことで、女性専用のトイレや更衣室が用意されるようになったことで働きやすい環境が整いつつあります。
女性ならではの視点として安全面や衛生面などに対する感性や意見が期待されており、務める上でも男性よりもきつく叱られることが少ない事が、女性の現場監督側のメリットとして上げられます。
一方、女性側にとっても現場監督は務めにくい職業ではないという傾向がある中、ものづくりの達成感を得られるという良さがあります。
工事を完成させるために多くの人との繋がりを感じさせる職としても注目されています。
女性現場監督のデメリット
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・体力的に厳しいことがある
・制服や保護具のサイズが無くて困る
・女性の現場監督のロールモデルが少ないことから、目標が定めにくい
現場監督も簡単な機材などを動かすことがあり、体力的なキツさを感じることがあるかもしれません。
一方で、力仕事をする際には周囲が察してくれることも多く、周りの優しさを感じるキッカケになることも多いようです。
また、そうした力不足を解決するため、パワーアシストスーツの開発が進んでおり、現場への普及率が上がることで問題が解消されるという期待があります。
これらは女性が多く現場監督を務めることで徐々に解決していくと予想されます。
やりがい・キャリアアップについて
やりがい
現場の竣工時における達成感も大きなやりがいですが、その他の具体例も紹介します。
工事詳細を示す周辺住民向けの看板を変える話が上がった際に、花などの和やかでかわいいデザインを入れてコンパクトにまとめたことで、好評化だったいう事例があります。
近所の人から「かわいい看板だね」と声を掛けてもらうキッカケにも繋がったことで、女性らしさを活かしたやりがいだと言えるでしょう。
キャリアアップ
現場監督は1年目は次の日の段取り、3年目は週間工程表が書ける、5年目は1ヶ月の工程表が正確に書ける、という目標があります。
そうした目標を達成できるように研鑽を努めることで、職長などの役職に付くというキャリアップができるかもしれません。
また、女性が現場監督を勤めるにあたり、出産前後の理解や現場の対応などが気になる人も多くいます。
実際には出産前には休暇が得られたり、出産後は子育てと両立できるように幼稚園の送り迎え、病院の付き添いなどに対応できるような環境を整えている現場や企業もあります。
そうした不安も解決しながら長く務めることでキャリアアップに繋がるようです。
まとめ
建設業における女性の比率が他産業に比べて低いという現状がある中、長く働くための環境整備が進められており、建設産業全体の魅力アップにも国土交通省は力を入れています。
そうした中で、女性でも現場監督を務めやすいように日本建設業連合会は「けんせつ小町」の活躍推進も進めています。
建設業で働くすべての女性の愛称を「けんせつ小町」とし、各種ゼネコンも工事チームの登録を進めているという現状があります。
他にも、「建設業女性活躍推進相談窓口」といった窓口もあることから、女性活躍に向けた推進が進んでいると言えるでしょう。
今後の入職者の促進がどう進むか、動向に注目です。
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