施工管理の退職理由7選紹介!退職方法や目的別の転職先とは?

施工管理は現場を円滑に進めていく以上無くてはならない、とてもやりがいのある仕事です。
しかし、そんなやりがいのある施工管理ですが、退職をしていく人も一定数いる事も事実です。

今回は施工管理の退職理由について7つ紹介します
あなたが今悩んでいる退職したい理由と合致しますでしょうか。

実際に退職するための方法や退職後の転職先についても目的別に紹介していきます。

施工管理の退職理由7選


それでは早速施工管理の退職理由について見ていきましょう。

  1. 休みが少ない
  2. 労働環境が厳しい
  3. 休みでも電話が手放せない
  4. 身の危険を感じる
  5. 業務量が多い
  6. 家族との時間が取れない
  7. 資格取得が億劫

一つずつ詳しく解説します。

①休みが少ない

建設業は一般的な業界と違い、週休1日がまだまだ一般的です。
最近こそ働き方改革の影響もあり建設業の働き方の見直しもなされてきていますが、これからと言ったところです。

6日間を目一杯仕事に費やし、1日しかない休みでは一人暮らしをしている人にとっては「溜まった家事をこなして休みが終わってしまい、まともに休んだ気がしない。」なんて事もあり、せめて週休2日の仕事に転職したい。と言う理由で退職を考えます。

②労働環境が厳しい

建設現場は建物を作る仕事であるため当然、冷暖房などの施設が整っている中での仕事ではありません

夏は暑く、冬は寒い中で一日の半分を過ごします。
風が強ければ飛散対策をしなければならず、雪が降れば作業に支障が出ますので雪かきを行わなければなりません。
また作業によっては多くの粉塵が出る作業もあり、騒音が出る作業もあります。

そういった環境下での仕事のため、体を壊す人もいます。

③休みでも電話が手放せない

施工管理の仕事はどうしても連絡を取らなければならない状況などもあります。

自分が休みであっても、現場でトラブルがあった場合の緊急対応や現場内での事故など不測の事態が起こらないとも言えませんので、いくら休みであっても常に電話が鳴る可能性があります

施工管理の仕事は、情報量が多すぎるためその現場の担当者となれば、基本的にはその担当者のみで完結させている現状がありますので、休み時の引き継ぎがあまりなされていません
そういった事情もあり休みであっても電話が手放せなくなります。

④身の危険を感じる

建設業は危険と隣り合わせです。
重機が行き交う作業、高所作業、クレーンでの重量物の玉掛け作業など一般人では立入禁止の状況下で常に仕事をしています

どれだけ安全対策をしていたとしても、予想だにしない事故も数多く事例があります。

施工管理をしているとそういった事例を耳にする事が増えるので、次第に辞めたいと思う様になる人もいます。

⑤業務量が多い

施工管理はとにかくやる事が多い仕事です。
朝礼準備から始まり、現場巡視進捗確認品質管理、現場作業終了後は工程表作成や図面作成書類まとめなどの事務処理が山積みです。
また墨出し作業など現場での作業を行わなければならない日などは一息つく時間もないほど忙しいです。
身体も頭もフルに使ってしまい、帰ったら寝るだけという生活にいやけが差し退職をする人もいます。

⑥家族との時間が取れない

休みが少なく、帰り時間も遅くなりがちな施工管理は、必然的に家での時間が少なくなります
家族を持っている施工管理にとっては家庭内での立場も危うくなる事もあり、家庭をとるか仕事をとるか」といったよくある二択を迫られる状況にもなりえます。

⑦資格取得が億劫

これは若い施工管理に限った理由ではありますが、施工管理を行う上で必要な資格を強制的に取得させられる会社もあります。
必要な資格とは「一級施工管理技士」です。
施工管理技士について知りたい方はこちら
施工管理技士とは?3つのメリットと資格について解説!

合格率も決して高くなく、難易度の高い資格です。
取得するには相応の勉強時間が必要となり、施工管理の仕事の合間にこの勉強時間を確保するには、休みの日を利用する事になりがちです。

資格取得が億劫になり、施工管理を辞める人もいます。

退職方法について


施工管理の退職方法について3つのポイントに分けて解説していきます。

前提条件として、退職理由が「あの人が嫌だから」「給料が安いから」「この会社のやり方が嫌だから」などの理由であっても、決してそういったネガティブなものは直接報告しないようにしましょう

なぜなら、円満退社が難しくなり、後々不利になるためです。
なぜ、不利かと言うと、もし次の転職先が同じ業界で合った場合、今の会社と繋がっている可能性は0とも言い切れません。

良い印象を与えたい次の転職先に「あいつはうちの会社とケンカ別れした」などと伝われば悪い印象となってしまいます。

そういったリスクを避けるためにも円満退社を目指しましょう。
それでは、上記を踏まえた上でポイントを1つずつ解説していきます。

①スケジュール感を持って行動する

会社を退職する際は法律上14日前に申し出れば問題ないとされていますが、ほとんどの会社の就業規則では退職の30日前までに申し出ること」とされています。

法律上は問題はありませんが、円満退社を目指すには就業規則を守ることを意識しましょう。
しかし、施工管理の場合は半年前、遅くとも3ヶ月前には申し出ることをおすすめします。

施工管理は現場を受け持っている場合、突然辞められても代えがききません。
自分の現場をきちんと終わらせ、新しい現場を振られない様にするためにも、半年程の期間は必要です。
きちんと退職までのスケジュールを立て、なるべく職場に迷惑が掛からない様に努めましょう

②相談ではなく決めた事として報告する

退職をする覚悟が決まり、いよいよ退職の意思を上司に伝えます。

ここでポイントとなる事は「退職をしようと思っている」などの様に相談の形にするのではなく、「退職しますと決めた事として報告することが重要です。

なぜなら、相談の形にしてしまうと上司はまだ決め切れていないんだと捉えてしまい。

辞めない様、説得をされてしまう可能性があるためです。
会社にとって人が減ってしまう事は、新たな人員の補充などでとてもエネルギーを使うので、なるべく辞めないで欲しいと考えます。
特に施工管理ともなれば人材不足の背景もあり尚更です。
毅然とした態度でもう決めた事として報告しましょう。

③精一杯の力で最後までやり切る

最後のポイントは退職日が決まったらあとは、精一杯の力で最後まで現職を全うする事です。
間違っても、抜け殻の様にだらだらと残りの日数を過ごさない様にしましょう。

残務処理書類整理引き継ぎ業務挨拶回りなど退職前にしなければならない事は多くあります。
次職場の情報収集などもあり、大変な時期となりますが、円満退社のためにも、社会人としてのマナーとしても、きちんと最後まで走り切りましょう。

目的別退職後の転職先


施工管理のおすすめの転職先を目的別に分けてみました。

施工管理は嫌ではないが今の会社が嫌な場合

施工管理自体は好きで続けたいが、今の会社に不満がある場合は同じ業界での転職が良いでしょう。
また、不満内容によっておすすめ転職先は違います。

不満内容         おすすめ転職先
給与面への不満 ・大手ゼネコンなどへキャリアアップ
環境面への不満 ・大きい現場を狙っていない地方の建設会社

・技術者派遣に登録

・独立起業

給与面への不満がある場合は、キャリアアップを目指して今の会社よりも年収の上がる転職をしましょう
現在の施工管理は売り手市場と言われています。
それなりの実績を積んできているのであれば、面接時の交渉次第で考慮してくれる事も珍しくはありません。

また環境面への不満がある場合は、たとえ年収が少し下がったとしてもあまり負担にならない働き方が実現出来る会社へ転職をしましょう。

他に施工管理として技術者派遣に登録する事で、正社員ではなく派遣社員として、現場で施工管理をする事が可能となり、会社員のようなしがらみから開放される可能性があります。

もしくは、独立開業を行い自分のペースで仕事をしていく道もあります。
自分で仕事を取ってこなければなりませんが、スケジュールや仕事量などを自分で決めていく事が出来ます。

施工管理が嫌だが建設業に携わりたい場合

施工管理はもうこりごりだが、建設業には携わっていたいという場合におすすめなのが、ハウスメーカーの営業に転職する事です。

実はハウスメーカーの営業は建設業に詳しい人がそこまで多くはありません。

施工管理経験者であれば、問題なく仕事が出来るどころかかなり有利に働ける可能性があります。
お客様に自分なりの間取りなども提案出来る立ち位置なので、建設業が好きであればとてもやりがいを感じれるのではないでしょうか。

建設業自体が嫌な場合

最後に建設業自体が嫌になった場合ですが、ここに関しては興味のある職種で良いです。
おすすめとしては、これまでに培った建設業の知識を活かしつつ、建設業ではない職種です。
1つ例を挙げるとするとデベロッパーなどです。
デベロッパーとは建築計画やシリーズマンションなどを企画、展開していく開発事業を行う仕事です。建設業から見れば上流の仕事となります。

実際に退職した方の体験談・転職先の実例


実際に施工管理を辞めた人の体験談や転職先の実例を4つ紹介します。
参考にして頂ければ幸いです。

大手ゼネコンから地元のリフォーム会社へ転職した(40代)

私は、20年間大手ゼネコンで施工管理をしていました。

給与面での不満はありませんでしたが、とにかく転勤が多く現場が変わるごとに転々と単身赴任を繰り返していました

単身のため家族との時間は月に2回の帰省のみで、息子たちの成長を見届ける事も出来ないのがとても辛かった事を覚えています。
このままでは家庭が壊れてしまうと危惧し、地元に帰る事にしました

施工管理の仕事は嫌いではありませんでしたので、ちょうど募集をしていた、地元密着型のとあるリフォーム会社へ転職しました。

地元密着型なだけあり、転勤は無く出張といってもせいぜい隣県までなので、毎日家族との時間が取れる事に感動を覚えました
収入は以前の職場よりは若干下がりましたが、お金よりも大事な事に気付けたので全く後悔はしていません。

地場ゼネコンからハウスメーカー営業へ転職した(30代)

私はハウスメーカー営業へ転職しました。前職は地場ゼネコンで施工管理をしていましたが、あまりの仕事量に忙殺され、体調を崩してしまいました。このままでは、身体に異常をきたしてしまう恐怖心から転職を決めました。

施工管理は今後働くのは厳しいと思いましたが、建設業自体は昔から好きでしたのでハウスメーカーの営業職を希望しました

集合住宅などの建設に携わっていた施工管理の頃とは違い、実際に住まわれるお客様と直にやりとりが出来る今の仕事は自分にとってとても合っていると実感しています。

図面なども読める分、自分よりも若い同期達にも頼りにしてもらえるのでやりがいを感じます。
実は前職よりも給料も上げてもらったので自分にとっては全てがプラスになった転職でした

建材メーカーからプログラマーへ転職(20代)

私は自社商材の取り付けまでを行う建材メーカーの施工管理をしていましたが、会社として休みである土曜日にも電話が鳴り止まない仕事にいやけが差していました。

「納品予定のトラックが来ない」「図面と違うものが来た」「ものが取り付けられない」などトラブルばかりでした。
正直会社を辞めて別な職種に移りたいが、特にやりたい事もなく、惰性で仕事を続けている状態でした。

ある日社内で副業が解禁され、なんの気なしにアウトソーシングサイトへ登録をしてみると、webライティングやプログラミング、webデザインなどの仕事がある事を知り、中でもプログラミングに興味を持ち、独学を始めました。
どんどんのめり込んでしまい、気づけばプログラマーとして転職をしたいとまで考えており、思い切って転職をしてしまいました。

前の職場で退職の意思を報告する時は、上手くいくわけがないなどと散々な事を言われましたが、真摯に自分のやりたいという気持ちを伝え理解をしてもらい、円満退社をする事が出来ました。
今でも前の職場の人から連絡があり、副業についてアドバイスをする事もありますよ。

地場ゼネコンから大手ゼネコンへ転職(30代)

私は以前まで新卒で地場のゼネコンへ就職し施工管理をしていました

そこでは就職するや否や新人研修などもなく、突然現場へ配属され叩き上げで仕事を覚えました。その現場は明らかに人員が不足しているのですが、余裕が無いとの理由で改善がなされませんでした。
毎日が激務で朝は6:30には出社し、退社時間は23:00は当たり前で、ひどい時には帰らずにそのまま次の日を迎える事もありました

そんな毎日に限界を感じ、退職を決めました。
次は良い環境で施工管理を行いたいと思い、全国展開している大手ゼネコンへ転職する事となりました。

現在はその会社で変わらず施工管理をしていますが、適切な人員配置もなされているのでお互いがカバーし合えています。退社時間も18:00頃なので自分の時間も確保出来ています。

前職とは比べ物にならない程良い職場環境だと感じています。

まとめ


今回は施工管理の退職理由について解説しました。

いろいろな理由で施工管理を辞めたい人達がいることが分かったと思いますが、逆に他の職種から施工管理に転職をして、充実した毎日を過ごしている人達もいます。

施工管理自体が良くない仕事という訳でなく、結局はその人その人に合った仕事があるという事です。

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