建築物の設計や現場の監理業務を行う職業である建築士。
建物のデザインが好き、居住空間を考えるのが好きなどの理由から建築士を志す人は多くいます。
今回はそんな建築士を目指している人に向けて建築士の良い志望動機の作り方について解説します。
志望動機を作成する上でのポイントや正しい例文、NGな例文を交えて紹介します。
建築士の志望動機3選
建築士を志す人達はどのような志望動機が多いのでしょうか。
ここでは3つ紹介します。
①建物が好き
建築士の志望動機で極めて多いものが、建物が好きという理由です。
「小さな頃から歴史的な建造物が好きだった」「高層建築物を見るとわくわくする」などの理由から、自然と自分の思い描いている建築物を遺したいと考え建築士を志します。
②クリエイティブな仕事をしたい
2つ目にクリエイティブな仕事をしてみたいというものがあります。
誰かが考えた仕事の一端を業務的にする仕事よりも、0から自分でものを作る仕事がしたいと考えている人です。
建築士は自分の構想を現実に具現化することが出来る仕事です。
まさにクリエイティブな仕事と言えます。
③家づくりが好き
3つ目の理由は家づくりが好きという理由です。
自宅の家づくりがきっかけなどで間取りを考えたり、住みよい居住空間を考えることが好きになったという人は少なくありません。
人の生活スタイルを想像しながら間取りを考えることはとても楽しく魅力的です。
そういった事が出来る機会を持つには施主か建築士になるしか方法はありません。
「それなら建築士になるしかない」といった理由で建築士を志します。
中には自宅の設計担当をしてもらった建築士さんの仕事に憧れて、家づくりに興味を持ったという人もいます。
志望動機の考え方(建築士)
企業の面接を受けるうえでどのような志望動機を作れば良いのでしょうか。
建築士の志望動機を書く際に、押さえておかなければならない考え方があります。
建築士と一言で言ってもその業務内容は様々です。
住宅専門で設計・監理を行う建築士、ランドマークとなるような建築物をデザインする建築士、建築の未来を考え日々新たな技術を研究している建築士など。
そのため、建築士の志望動機を考える場合、「自分が建築士の資格をとったのはなぜか」「資格を生かしてどんな種類の設計をしたいのか」を明確化しておく事をおすすめします。
建築士になった理由が自身で確立していない事で、例え就職先が決まり建築士として晴れて仕事をスタートさせた後に、「こんな仕事がしたかったわけじゃなかったのに」という状況になってしまう場合があります。
自分が建築士としてやりたい事をなるべく細分化し、就職希望先の絞り込みを行いましょう。
志望動機の書き方のポイント
建築士としてやりたい事が明確化し、就職希望先の絞り込みを行ったら、いよいよ志望動機を書いていきましょう。
ここでは志望動機の書き方のポイントについて解説します。
①書き出しを意識する
人は始めの文章を読んでその人の第一印象が決まります。
書き出しで面接官の気持ちを惹き付ける事が出来れば、その後の文章を最後まで読んでもらえる可能性が高まります。
「なぜ数ある会社の中でここを志望したのか」を、出来る限り具体的に分かりやすく書かれた文章が理想です。
この書き出しが「前職の給料が安いから」や「面白そうだと思ったから」など抽象的な表現であったり、指摘されやすい内容であった場合、あまり良いイメージを持ってもらえず、その後に意欲などをアピールしてもあまり響かなくなってしまいます。
②文字数を意識する
志望動機を書く際の文字数を意識するという事です。
文字数が多ければ多いほどやる気をアピール出来ると思う方もいるかもしれませんが、いくら面接官とはいえ相手は人間です。
余りにも多い文字数では読む方も疲れてしまいます。
もしくは話をまとめることが出来ない人間だと判断されてしまう可能性もあり、逆効果となってしまいます。
およそ40秒程度で読めるくらいの200〜300文字程度が良いとされています。
③締めくくりを意識する
文章の締めくくりはその人の印象を決定づける箇所です。
面接官へ最もプレゼントしたい内容を盛り込みましょう。
採用をされたとして、その会社でどんな事で貢献していこうと考えているのか、といった面接官に自分の働いている姿をイメージさせる事や、どんな能力を伸ばしていこうと考えているのかなど日々学んでいく姿勢を見せる事もおすすめです。
正しい志望動機例文
ここからは志望動機のポイントを押さえて、正しい例文を2つ見ていきましょう。
正しい例文1
-
貴社で手掛けている建築は近未来的なデザインかつ機能性も考えられた設計であり、大変に感銘を受けた為、貴社を志望しました。
私は小さな頃から建物のデザインに興味があり、将来は建築士になると決めていました。
「二級建築士」の資格も昨年取得する事が出来ましたので、即戦力として貴社で貢献していきながら、一層の活躍が出来る様「一級建築士」の資格を目指していきます。
御社に入社後は私の持ち前の向上心で停滞することなく、常に前進し続け、貴社のさらなる発展の一助となる所存です。
正しい例文2
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貴社の「〇〇〇」という企業理念に感心し、是非とも貴社で働きたいと思い志望いたしました。
以前も住宅設計を行っていましたが、貴社の様な注文住宅ではなく、分譲住宅をメインで行う仕事でした。
コンセプトや間取りが決まった分譲住宅では、自分なりの設計をすることが出来ず、お客様の要望を実現することが出来ず悩んでいました。
貴社に入社後は自分の持てる最大限の能力で、お客様の生活スタイルを一番に考えた設計を行いたいと考えています。
NGな志望動機例文
それでは反対に印象を悪くしてしまう志望動機を紹介します。
-
貴社を志望した理由は貴社の職場環境が他社と比べ優遇されていると思ったからです。
また貴社の社風に魅力を感じました。
大学では建築を専攻しており、そこで多くの事を学び、ものづくりに興味を持つことができました。
前職は営業職で多くのお客様とふれあう事で、コミュニケーションスキルを養ってきました。
私の長所は常に効率を考え仕事をすることです。
前職でも自分の仕事の無駄を見つけ日々改善に努めていました。
反対に短所は視野が狭くなりがちなところです。
自身の仕事に集中してしまうと周囲の行動が見えなくなってしまうところがあります。
以前その事で「もっと周りを見て行動して欲しい」と言われたこともあり、現在では意識しています。
貴社でも私のコミュニケーションスキルを存分に発揮していきたいと考えています。
NGなポイントとして志望動機が曖昧であり、使い回せる内容であるため面接官の心を掴むことが出来ません。
また前職の経験がどの様に活かせるのかも曖昧な為、会社にとってどのようなメリットをもたらしてくれるのかを想像することも難しいです。
まとめ
今回は建築士の志望動機について解説しました。
仕事内容や職場環境が良い為、建築士を目指している人は数多くいます。
それだけライバルが多くいる職種なので、就職活動の際にはしっかり企業研究を行い、この記事を参考に面接官の心を掴む志望動機を考えていきましょう。
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