【2022年最新】管工事施工管理技士1級2級の難易度や試験日程について紹介!

管工事施工管理技士は配管などの設備工事の施工管理をする上で必要な資格です。

実際に現場で設備工事の施工管理を行う人達は必ずと言っていいほど、この資格を保有しています。
今回は管工事施工管理技士の資格について徹底的に解説していきます。

管工事施工管理技士試験の勉強法や試験難易度、2022年度の試験概要など、これから管工事施工管理技士を目指していく人の参考になる内容です。

管工事施工管理技士とは


まずは管工事施工管理技士について解説します。

管工事施工管理技士とは給排水ガス給排気などが該当する管工事に関する仕事の専門的知識を有しており、管工事に関する現場の管理を行う立場にある人です。
主に現場での管工事に関わる工程管理品質管理原価管理安全管理を主な業務として行います。

公的に管工事施工管理技士として認められるには、建設業法第27条第1項に基づく国交省指定機関により実施される検定に合格しなければなりません。
資格には1級と2級が存在し、1級は現場の管工事に関わる監理技術者となることが出来、2級は主任技術者となることが出来ます。

管工事施工管理技士になるためには


管工事施工管理技士は国交省管轄の国家資格です。
先程も言いましたが、管工事施工管理技士になるためには、国交省指定機関にて実施される検定に合格しなければなりません。

試験は毎年1回行われます
1級、2級どちらも一次検定と二次検定があり、一次検定はマークシート形式による択一問題、二次検定は記述形式の筆記問題となっています。
また1級は一次検定に合格した者でなければ二次検定を受験をすることが出来ませんが、2級は同日に一次検定、二次検定を行います。

2022年度の試験については後ほど紹介します。

管工事施工管理技士の受験資格条件

受験をするには資格条件が存在します。

1級管工事施工管理技術者の受験資格
最終学歴または保有資格 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
大学、専門学校卒 3年以上

(1年以上)

4年6ヶ月以上

(1年6ヶ月以上)

短期大学卒 5年以上

(2年以上)

7年6ヶ月以上

(3年以上)

高等学校卒 10年以上

(3年以上)

11年6ヶ月以上

(4年6ヶ月以上)

技能検定合格者

※職業能力開発促進法による1級「配管」の技能検定の事です。

10年以上(4年以上)
上記以外の者 15年以上(8年以上)
2級管工事施工管理技士合格者

※()内数字は2級管工事施工管理技術者の場合を表す。

その他条件はいくつかあります。詳細は全国建設研修センター公式HPをご参照ください。

管工事施工管理技士の勉強法

管工事施工管理技士の資格は準備無しで合格できるほど簡単な資格ではなく、勉強が必須です。
一番大切なことは出題の傾向を理解しておくことです。

やみくもに知識を詰め込むのではなく、市販の過去問集などを購入し、繰り返し解いていき出題傾向を頭に叩き込むことをおすすめします。
過去5年分を2〜3周ほどこなしていけば、合格の可能性はかなり高まります。

また、二次検定には始めに、過去に自分が施工管理として担当した現場について記述しなければならない箇所があります。
工期や建物用途、構造などについて細かに記述しなければならず、事前に暗記をしておかなければ書くことが出来ません
きちんと準備しておきましょう。

これらは独学でも充分に可能ですが、必要に応じて通信講座や予備校などを利用し、より対策をしていくことも選択肢のひとつです。
勉強法は下記にまとめますので参考にすると良いでしょう。

  • 過去問を繰り返し解く。過去5年分を2〜3周程度。
  • 二次検定対策として現場情報を暗記しておく。
  • 通信講座や予備校を利用する。

管工事施工管理技士の難易度について


管工事施工管理技士の資格検定の難易度について解説します。

管工事施工管理技士の難易度と合格率

令和2年度の合格率は以下の通りです。

    令和2年度   一次検定合格率   二次検定合格率
1級管工事施工管理技士      35%       61%
2級管工事施工管理技士      63%      43%

1級、2級共に平均して合格率は40〜50%程度となっており、難易度としては国家資格の中では比較的合格率の高い資格となっています。

1級管工事施工管理技士の合格率からみる難易度

1級管工事施工管理技士の令和2年度の合格率を見てみると、二次検定の合格率よりも一次検定の合格率が高いことが分かります
この理由としては、1級管工事施工管理技士の場合、一次検定に合格した者でなければ二次検定を受験することが出来ません。

そのため、一次検定の時点で充分な準備を行えていた人は二次検定を受験することが出来、そのまま二次検定に合格する。という流れになります。
1級の一次検定は出題範囲も広く、2級よりも専門性が増した問題が出題されます。
一朝一夕の勉強では対応が難しく、一次検定までにどれほど勉強時間を充てられていたかに掛かってきます。

2級管工事施工管理技士の合格率からみる難易度

2級管工事施工管理技士の場合は、1級とは反対に二次検定よりも一次検定の合格率が高いことが分かります
2級の場合は、一次検定および二次検定は同日に行います。

一次検定の難易度は1級と比較して、出題範囲も広すぎず、専門性も1級程ではありませんので、ある程度の勉強時間で合格出来ることもあるでしょう。
しかし、二次検定は、記述式の問題です。
ある程度の勉強時間では対応することは難しいため、2級では二次検定の方が合格率が低いです。

管工事施工管理技士を取得した際の平均年収は?

管工事施工管理技士の取得後と取得前の平均年収

管工事施工管理技士の資格を取得した後と取得する前の平均年収には差が出ます。

理由としては資格手当の発生や、現場を任せやすくなり会社にとっても利益となるためです。
資格手当は2級の場合、毎月およそ2,000〜5,000円程度のアップとなり、1級では毎月およそ5,000〜10,000円程アップします。

また対応可能な現場も取得前では、技術者配置の関係で対応出来なかった現場も取得後は対応可能になるなど、より自分をアピール出来る場が増えるため、ゆくゆくの年収アップに繋がっていきます。

            取得前      取得後
2級管工事施工管理技士 約350〜400万円 約450〜500万円
1級管工事施工管理技士 約450〜500万円 約550〜650万円

※1級管工事施工管理技士の場合、既に2級を取得している、もしくは経験年数が豊富である場合が多いです。

管工事施工管理技士を活かした転職について


管工事施工管理技士の資格を取得した場合どのような職種に活かせるのでしょうか。

設備サブコンへの転職

設備サブコンは建設現場を総合で請け負うゼネコンから、専門性の高い設備工事のみを総合的に請け負っている会社です。
全国展開をしている大手の会社もあり、年収もぐっと上がり、800万円以上となる人も多くいます
しかし、その分専門性の高い仕事も多く、転職する際は1級の取得は必須と言えるでしょう。

施工管理技士派遣会社への転職

正社員として会社に属さず、派遣会社登録をし、必要とされる現場で管工事の施工管理を行うという働き方も可能となります。

自分次第で年収を上げていくことも出来、残業も自分次第となり、強制されることもありません。
正社員とは違った柔軟な働き方を実現することができます。
また定年後にこれまでのスキルを活かして派遣会社を通し現場に戻る方もいます。

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管工事施工管理技士の試験について

2022年度の試験要項について記載します。

管工事施工管理技士の試験内容

1級・2級管工事施工管理技士
一次検定試験内容

  • 得点率60%以上かつ検定科目の得点が50%以上
  • マークシート形式
  • 出題内容「機械工学等」「施工管理法」「法規」

二次検定試験内容

  • 得点率60%以上
  • 記述式
  • 出題分野「施工管理法」
  • 出題分野2(2級のみ)「設備全般(必須)」「設備全般(選択)」「工程管理(選択)」「法規(選択)」「施工経験記述(必須)」

管工事施工管理技士試験の試験日

2022年度の試験日は以下の通りです。
1級管工事施工管理技士の試験日

一次検定試験日:令和4年9月4日(日)・合格発表日:令和4年10月6日(木)
二次検定試験日:令和4年12月4日(日)・合格発表日:令和5年3月1日(水)

2級管工事施工管理技士の試験日

一次検定(前期)試験日:令和4年6月5日(日)・合格発表日:令和4年7月5日(火)
一次検定(後期)試験日:令和4年11月20日(日)・合格発表日:令和5年1月20日(金)

二次検定のみの試験日

二次検定のみ試験日:令和4年11月20日(日)・合格発表日:令和5年3月1日(水)

管工事施工管理技士試験の受験料

1級管工事施工管理技士

  • 一次検定:10,500円
  • 二次検定:10,500円

2級管工事施工管理技士

  • 一次検定・二次検定:10,500円
  • 一次検定:5,250円
  • 二次検定:5,250円

管工事施工管理技士試験の申込みからの流れ

1級管工事施工管理技士の場合

申込期間:令和4年5月6日(金)〜5月20日(金)
(インターネット)令和4年5月6日(金)〜5月20日(金)23:59

    一次検定受験票送付        令和4年8月中旬
     一次検定試験日       令和4年9月4日(日)
    一次検定合格発表日       令和4年10月6日(木)
    二次検定受験票送付       令和4年11月中旬
     二次検定試験日       令和4年12月4日(日)
    二次検定合格発表日       令和5年3月1日(水)
     合格証明書交付       令和5年3月下旬
          1級管工事施工管理技士 資格取得!

2級管工事施工管理技士の場合

申込期間:「一次検定(前期)」
令和4年3月2日(水)〜令和4年3月16日(水)

「一次検定・二次検定、一次検定(後期)、二次検定のみ」
令和4年7月12日(火)〜令和4年7月26日(火)

    一次検定受験票送付      令和4年5月中旬(前期)

    令和4年11月上旬(※)

     一次検定試験日     令和4年6月5日(日)(前期)

    令和4年11月20日(日)(※)

    一次検定合格発表日     令和4年7月5日(火)(前期)

    令和5年3月1日(水)(※)

   前期一次検定合格証明書交付      令和4年9月以降
    二次検定受験票送付      令和4年11月上旬
     二次検定試験日     令和4年11月20日(日)
 一次検定(後期)・二次検定合格発表日      令和5年3月1日(水)
     合格証明書交付       令和5年4月以降
    2級管工事施工管理技士補もしくは2級管工事施工管理技士 資格取得!

(※)は一次検定・二次検定および一次検定(後期)を表す。

まとめ


今回は管工事施工管理技士になる方法について解説しました。
設備工事をメインで行う会社で働く場合、管工事施工管理技士は避けては通れません。

この記事を参考に管工事施工管理技士の合格を目指してみてはいかがでしょうか。

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