1級土木施工管理技士の合格率は?取得メリットや転職事例も解説!

1級土木施工管理技士は土木工事の施工管理を行う資格の中で、最上位の資格です。
2級土木施工管理技士の資格を取得したあとに次の資格として目指すのが一般的です。

今回は1級土木施工管理技士について1級と2級との違いや試験の難易度、試験内容などを解説します。

1級資格取得後の転職事例も紹介しますので、参考にして頂ければ幸いです。

土木施工管理技士とは

土木施工管理技士とは、国土交通大臣指定機関にて実施している資格試験に合格することで取得できる国家資格です。

資格を取得することで、現場に配置が義務付けられている「監理技術者」や「主任技術者」へとなることが認められます。

また建設業を営む企業では、各営業所ごとに「専任の技術者」を配置しなければなりませんが、土木施工管理技士の資格も専任の技術者として認められる資格のひとつです。

仕事内容

土木工事現場の施工管理を行うことが主な仕事です。

施工管理とは自分が担当する作業現場における、品質管理、原価管理、工程管理、安全管理のいわゆる4大管理を行うことが基本です。

具体的には、現場着工前の施工計画の立案から、工程表の作成、各種検査、現場進捗の管理、場内のパトロールなどによる安全管理などを行います。

1級と2級の違いについて

1級と2級の違いは担当する現場規模の違いのみで、業務内容などは大きな違いはありません。
現場の規模の違いとは、下請契約の工事請負代金が4000万円以上(建築一式工事は6000万円以上)かそうでないかです。

下請契約の工事請負代金が4000万円以上(建築一式工事は6000万円以上)の場合には監理技術者の配置が必須となり、この監理技術者は1級取得者でなければなりません。

上記の金額以下の規模であれば、主任技術者の配置でもよいので、2級の有資格者で問題ありません。

1級土木施工管理技士の合格率・難易度

1級土木施工管理技士の試験は一次検定と二次検定の2つに合格しなければなりません。
ここではそれぞれの合格率から難易度をみてみましょう。

第一次検定

第一次検定の年度別の合格率は以下の通りです。

   年度    一次検定合格率
   平成30年度     56.5%
   令和元年度     54.7%
   令和2年度     60.1%
   令和3年度     60.6%

※令和2年度までは「学科試験」の合格率です。

一次検定の合格率は低くはありません。
どの年度も平均50%は超えており、直近2年では60%を超えています。

一次検定の試験方式はマークシート式です。
過去問を中心に学習し、出題傾向を覚えることで、合格に近づけるでしょう。

第二次検定

第二次検定の年度別の合格率は以下の通りです。

   年度    二次検定合格率
   平成30年度     34.5%
   令和元年度     45.3%
   令和2年度     31.0%
   令和3年度     36.6%

※令和2年度までは「実地試験」の合格率です。

二次検定は一次検定と比べ合格率が大きく下がっています。
これは二次検定の試験の特徴である、記述式の試験であることが大きな原因と言えるでしょう。
工法などの説明や材料の説明など自身の言葉で解答しなければならず、ある程度の文章力が必要です。

また、誤字脱字も減点の対象となるため、見直しもしっかり行わなければなりません。

1級土木施工管理技士の資格取得メリット

1級土木施工管理技士の資格を取得することで得られるメリットはどういったものがあるのでしょうか。

社内評価、給与アップ

所属する会社において、1級土木施工管理技士の評価は高いものです。
1級土木施工管理技士が会社に所属しているだけで公共工事の受注の際に有利です。
公共工事受注の際には資格保有者の人数も大事となるので、結果的に会社からの評価が高くなります。

また給与面でもアップします。
資格手当として、会社によりますが平均5,000〜10,000円/月ほど支給されます。

転職時に有利

1級土木施工管理技士の資格を取得することで、監理技術者や営業所における専任の技術者となることができます。

建設業を運営していくには施工管理技士の有資格者が必要なのです。
しかし、近年施工管理技士の人材は慢性的に不足しており、どの会社にとっても需要が高い資格です。

よって転職の際には、現在よりも条件の良い会社へ転職できる可能性が高まります。
キャリアアップを目指すのであれば、1級土木施工管理技士の資格はとても有利に働くでしょう。

1級土木施工管理技士の転職事例


1級土木施工管理技士の転職事例について2つ紹介します。

Aさん(40歳:年収380万→600万円)

地場のゼネコンから大手のゼネコンへ転職しました。
もともとは2級土木施工管理技士の資格で15年ほど経験していたのですが、前職での給与面で不満があり、大手に転職をしようと考えていました。

しかし、大手では1級土木施工管理技士の資格が必須だったので、転職時期を1年延ばし、資格取得後に転職することができました。

自分は経験年数もありましたので、現職では即戦力となることができ、所長の経験もさせて頂いております。

給与も大きく上がりましたので、とても満足しています。

Bさん(32歳:年収450万→500万円)

以前は地場ゼネコンで施工管理をしていましたが、今は施工管理の派遣会社へ登録して働いております。
当初は2級土木施工管理技士の資格のみで活動していたのですが、求人は1級が圧倒的に多く、少ない中からなんとか仕事に就ける状態でした。

仕事がとれなくなる危機感から1級の資格を取得しました。おかげで求人量も増え、ある程度こちらから選べる状況になり、収入も上げることができました。

また正社員ではない働き方は自分には合っており、拘束感を感じないので前職よりもストレスのない環境で働けています。

まとめ


今回は1級土木施工管理技士の資格について解説しました。

土木施工管理技士は需要が高いことでも知られていますが、1級は2級以上の需要があります。
転職時にも必須と言える資格ですので、2級有資格者の方は、今のうちから1級資格取得を目指すことをおすすめします。

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