2級建築施工管理技士の資格解説!合格率や試験対策、取得メリット紹介

2級建築施工管理技士は建築分野で施工管理を行う上で必要となる国家資格です。
2級は施工管理を行う人にとって登竜門とも言える資格です。
今回は2級建築施工管理技士の資格について難易度や試験内容、対策方法などを解説します。

資格取得メリットや転職事例なども紹介しますので、これから施工管理を目指す人にとって有益な情報です。

2級建築施工管理技士とは

2級建築施工管理技士とは大工工事や外装工事、内装工事、塗装工事躯体工事など建設業の建築分野の施工管理を行う上で必要となる資格です。

国土交通省指定の機関によって管理されている国家資格です。

仕事内容

建築施工管理技士の仕事内容は、現場で実際に作業を行うわけではなく、工事自体の進捗を管理することです。

工事を円滑に進めることができるよう、施工計画の作成を行い、工程表を作成します。
また、工事の品質を保つこと、現場の安全を確保すること、工事に伴って発生する工事原価の管理も施工管理の仕事です。

1級と2級の違いについて

1級と2級の違いについては業務内容には大きな違いはありません。

一番の違いは、「監理技術者」と「主任技術者」の存在です。
現場規模や請負金額によっては監理技術者、主任技術者を配置しなければなりません。
監理技術者は1級にしかなることができず、2級では主任技術者までです。

監理技術者の配置が必須な現場というのは、現場規模や請負金額によります。

2級建築施工管理技士の合格率・難易度

2級建築施工管理技士の合格率からみる難易度について解説します。

一次検定について

一次検定の年度別の合格率は以下の通りです。

年度 合格率
平成31年度 25.9%
令和元年度 31.6%
令和2年度 35.0%
令和3年度 49.0%

※令和2年度までは学科試験の合格率
例年は平均して30%代で推移していましたが、令和3年度は49.0%となり、ほぼ50%の合格率でした。

二次検定について

二次検定の年度別の合格率は以下の通りです。

年度 合格率
平成31年度 25.2%
令和元年度 28.2%
令和2年度 27.1%
令和3年度 35.1%

※令和2年度までは実地試験の合格率
一次検定同様二次検定の合格率も上昇しました。
令和3年度は検定の制度自体が変更となり、試験内容も一部変更がありました。

2級建築施工管理技士の試験内容

2級建築施工管理技士の試験内容について解説します。

一次検定について

先程も紹介しましたが、令和3年度から施工管理技士検定の制度に変更となりました。
名称もこれまでの学科試験から一次検定に変更となり、試験内容も一部変更が加えられました。

一次検定の特徴としては、解答方式はマークシート式で出題内容は、建築学、施工管理方法、法規について建築工事の施工管理を適確に行うために必要な知識、能力を有しているかが問われます。

二次検定について

二次検定も一次検定同様変更があり、名称はこれまでの実地試験から二時検定へ変更、試験内容も一部変更となりました。

解答方式は、記述式で施工管理方法について出題されます。
また、2級建築施工管理技士の二次検定は、受験種別により出題が分かれます。
受験種別は「建築」「躯体」「仕上げ」の3つから選択します。

2級建築施工管理技士の試験対策

2級建築施工管理技士の試験対策について解説します。
実際に2級建築施工管理技士の資格を取得した筆者の実践した対策なので、是非参考にしてみてください。

過去問を解きまくる

2級建築施工管理技士の試験で一番重要なことは、出題傾向を掴むことです。
ただ建築知識をつけていくのではなく、書店などに売っている過去問集などで、どのような問題が出るのかを把握することで、合格に近づきます。

5年分ほどの過去問を2〜3周繰り返すことで、頭に刷り込まれていきます。

経験記述への対策

二次検定では、毎年必ず経験記述の問題があります。
これは自分がこれまでに施工管理として経験した建築現場について、「現場情報」、「その現場で施工管理を行っていくうえで、発生した問題」、「それに対しての対策」をそれぞれ記述する問題です。

最も配点が高い問題と言われており、ここを落とせば合格は難しいでしょう。
しっかりと対策を行うことが大切です。

対策方法としては、現場情報に関しては工期、建物用途、構造など細かく記載する必要があります。
決めた現場の情報は事前に暗記しておきましょう。

また問題点と対策については、「品質」「工期」「環境」など出題時にテーマが決められています。
テーマは毎年ランダムなので、解答はそれぞれのテーマごとに準備をしておきましょう。

また、誤字脱字も減点対象となるので、見直しもしっかり行いましょう。

2級建築施工管理技士の資格取得メリット

資格を取得することで得られるメリットについて解説します。

給与アップに繋がる

建築施工管理技士の資格は給与アップに繋がります。

理由としては、資格手当の支給や、資格を取得することで会社としても、より現場を任せやすくなるためです。

資格手当は2級の場合、毎月およそ2,000〜5,000円程度となっています。

また対応可能な現場も取得前では、技術者配置の関係で対応出来なかった現場も取得後は対応可能になるので、これまでよりも自分をアピール出来る場が増えてきます。

アピールすることで給与アップに繋がりやすくなります。

現場の主任技術者になれる

2級の資格は現場における主任技術者になることができます。

主任技術者とは、小規模の現場などの一部の条件を除く全ての現場で配置しなければならず、配置することができなければ作業をすることができません。

職務としては現場の安全管理、技術上の指導などです。
主任技術者として経験を積むことで、建設業としての実績づくりに繋がります。

転職時に有利になる

施工管理技士はどの建設業関連の企業にとっても需要が高い資格です。

現場主任技術者がいなければ現場を受注することもできないため、どの企業も資格取得者を優遇しています。

近年、施工管理技士は慢性的に不足しています。
経験値次第で現状よりも条件の良い会社へ転職できる可能性も高いです。

また2級資格を取得することで1級資格取得の近道となります。1級は2級と同様もしくはそれ以上に需要が高い資格です。

2級建築施工管理技士の転職事例

Aさん(25歳:年収330万円から400万円)

私は以前、建築とは関係のない仕事だったのですが、会社が倒産してしまい、新たに職を探さなければならなくなりました。

色々と探していると、建設業界が収入的にも安定しており、需要がありそうなことが分かりましたが、ほとんどが施工管理技士の有資格者の募集ばかりでしたが、必ず一年の間に資格を取得することを条件に現在の会社で無事雇用して頂いています。

半年掛けて、仕事の合間に資格勉強を行い、無事2級建築施工管理技士の資格を取得することができました。

今は日々現場で実戦的な勉強の日々です。
覚えることも多く大変ですが、毎日充実した生活を送っています。
何よりも収入が上がったことが一番うれしいです。
施工管理に転職することができてよかったです。

Bさん(33歳:年収440から年収500万円)

私は数年前に今の建設会社に転職しましたが、作業員として就職しました。
しかし今は会社の都合により、作業員から施工管理職に異動となり2級建築施工管理技士の資格を取得し、施工管理をしています。

作業員の頃と比べると残業が増えたり、慣れないPC作業などで初めは疲れました。
しかし、最近は要領もつかめてきました。
施工管理をしていると現場の細部まで把握できるので、工事完了時の達成感は作業員時代よりも大きいので、とてもやりがいを感じています。

給料も作業員の頃よりも上がりました。

まとめ

今回は2級建築施工管理技士について解説しました。

建築工事は業種範囲も広く、仕上げの工事は建築工なので一番目立ちます。
建設業の花形とも言えます。

建築施工管理技士の需要は高く、建設業未経験者もどんどん参入してきています。
最近では女性の施工管理技士もかなり増えています。

この記事を参考に施工管理に興味をもったら、すぐに行動し実績を積み、まずは2級建築施工管理技士の資格取得を目指しましょう。

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