【施工管理を辞めたい!】辞めてしまう理由と辞めてからの行動について解説!

施工管理の仕事はとてもやりがいがあり、魅力に詰まった仕事です。
しかし、一方で施工管理を辞めたいと思っている人、実際に辞めていく人もいます。

今回はなぜ、施工管理をやめたくなるのか、やめたくなったらどうすれば良いのかなどについて解説します。

やめた人とやめなかった人それぞれの事例も紹介しますので、実際に施工管理をやめたいと思っている方、また施工管理に興味がある人にとっても、参考になる内容です。

施工管理の仕事とは

施工管理の仕事は、建設現場で実際に施工自体は行わず、工事が円滑に進むよう努めることです。
実際には、現場を工期内に終わらせるための工程管理、一定の品質を保った施工を行うための品質管理、予算内で現場を終わらせるための原価管理、無事故で現場を終わらせるための安全管理を主に行います。

書類作成などの事務作業が多い仕事ですが、8:00〜17:00の時間は、現場が稼働しているため、事務作業を行うのは夕方以降となることが多いです。

施工管理をやめたくなる理由

施工管理をやめたくなる人の理由にはどういったものがあるでしょう。
理由について5つ見ていきましょう。

拘束時間が長い

施工管理は、基本的に事務作業がメインの仕事であるにも関わらず、昼間は現場での対応に時間を割かれるため、事務作業は現場が稼働していない夕方から夜間に行わなければなりません。

結果的に残業時間が増え、自由な時間がとりづらくなってしまいます。

休みが少ない

現在、施工管理が働く建設現場は、日曜日のみ休みの週休1日である場合がほとんどです。
休みが少ないため、たまの休日は、溜まった家事などに追われプライベートの時間を満喫しづらい環境です。

近年の働き方改革の影響により、様々な業種で週休2日制が一般的となってきましたが、建設業は対象外になるなど、浸透するのはまだまだ先となりそうです。

業務量が多い

施工管理の仕事内容はとても多いです。
工程表の作成、毎日の作業範囲の把握と周知、図面の作成やチェック、請求書の作成や出来高の確認、写真管理など、大変多くの業務があります。

社内の膨大な事務作業があるにも関わらず、昼間は現場対応をしなければいけないので、頭の中もいっぱいになってしまい、精神的にも追い込まれる場合があります。

体力的にも精神的にも自信がなければ厳しいのかもしれません。

工期に追われる

工期とはこの日までに工事を完成させるという計画であり、建設現場は工期までの完成を目指して日々進んでいます。

もしも工事が工期に間に合わなければ、発注者に対して違約金の発生や信用の失墜などのデメリットしかないため、必ず間に合わせなければなりません。

間に合わない場合は施工管理の責任となってしまい、常にプレッシャーに追われています。

工期に余裕のある現場であれば問題ありませんが、現場の中では間に合うか分からない工期の中で工事を行っています。

労働環境が厳しい

施工管理の仕事は現場がメインです。
屋外での仕事も多く夏は暑く、冬は寒い中で仕事をしなければなりません。

粉塵が発生する作業や、騒音が発生する作業もあります。
また、建設現場は重機が行き来する作業や、高所での作業などもあり、常に危険と隣り合わせです。

そういった環境での仕事により、体を壊す人や身の危険を感じてやめたいと思う人もいます。

施工管理をやめたくなった時にすべきこと

施工管理をやめたくなる理由はある程度把握できたかと思います。
では実際に辞めたくなってしまった場合どのような考えでどのような行動をすべきかを解説します。

なぜやめたいと思ったのかを自問自答

まずは、周りに話したりする前になぜ施工管理をやめたいと思ったのかを自問自答しましょう。

一時的な感情でやめたいと思うこともあるのが人間です。
施工管理をしている以上は建築物を作る仕事をしたいなど、少なからず建設業に興味があったはずです。
本当にやめたいのか、冷静になって考えることが重要です。
意外とそれほどでも無いな。と思うこともあります。

周りに相談をしてみる

自問自答してもやっぱりやめたいと感じるのであれば、気の知れた仲の同僚や家族、友人など社内と社外の人に相談してみましょう。

思いもよらなかった考えなどを提供してもらえるかもしれません。
注意点としては、直属の上司などには、相談しないようにしましょう。
必ずと言っていいほど引き止めに合うからです。
上司へは、相談ではなく「やめることにしました。」という事実のみの報告としましょう。

方向性を明確にする

やめる決意が固まっているのであればやりたいことを明確にしましょう。

心機一転、違う業界へ行くのか、施工管理の経験を活かした仕事をするのか、方向は人それぞれです。
方向性を明確にすることで、やめたあとにどのような行動を取るべきなのかが見えてきます。
退職後の無駄な期間を作らないためにも方向性は明確に決めておきましょう。

上司に報告する

方向性が固まったらいよいよ、会社へ退職の意思を伝えます。
報告をする順序としては、直属の上司へと伝えることが一般的です。

上司を飛び越えて、直接本社などへ報告などはやめておきましょう。
最悪、上司の顔に泥を塗る行為にもなりかねません。

報告の仕方は、「やめようと思っている」ではなく、「やめることと致しました。」など既に決まったことである。という意志を持って伝えます。

上司から考え直すように言われたとしても、決して持ち帰ったりはしてはいけません。
ずるずると先延ばしにされ、新たなスタートを切るタイミングが遅れてしまったり、やめたいと思っている会社に居続けても、充分なパフォーマンスが発揮できないため、良いことがひとつもありません。

そのためにも、退職日、次にやることを明確にし、決まったこととして報告をしましょう。

考えられる選択肢

施工管理をやめたあとに選べる選択肢は何があるでしょうか。
ここでは考えられる選択肢について解説します。

施工管理の経験を活かして建設業界へ転職

建設業関連の仕事は施工管理だけが仕事ではありません。
建築士を始め、不動産や建設資材を扱うお店など様々です。
せっかく施工管理で建設業の知識をつけてきたのであればそれを活かした転職をするのも良いでしょう。
元々施工管理をしていた人におすすめの建設業関連の仕事は以下の通りです。

・マンション管理会社
・不動産会社
・建材店

いずれも建設業の知識を有しており、現場経験がある人材を求めている傾向にありますので、元施工管理は需要が高いと言えます。

施工管理をおこなう別の会社へ転職

施工管理の仕事が嫌でやめるのであれば、正しい選択肢とは言えませんが、施工管理自体は嫌ではなく、例えば会社の体制が嫌であったり、人間関係がうまくいかないことによりやめるのであれば、考えられる選択肢です。

仕事内容が同じであったとしても、気分も一新することができ、新たな気持で施工管理の経験を積むことができます。

違う業界へ転職

最後は建設業界を抜け、全く別の業界へ転職する選択です。
一見、これまでの施工管理の経験が全て無駄になってしまうのではと思うかもしれませんが、施工管理の仕事は大変多くの業務内容があることから、実は様々なスキルが身に付いています。

PCスキルやマネジメントスキルなどどんな業界でも必要となるスキルが身に付いているので、活躍していけるチャンスがあります。

やめた人の事例

実際に施工管理をやめた人の事例を紹介します。

Aさん

私は以前は施工管理の会社に属していましたが、今は建材メーカーで営業をしています。
施工管理時代は、現場規模が大きくたまたまではあるのですが、圧倒的に人手不足だった時があって、あまりにも仕事が追いつかず毎日23:00、24:00は当たり前でひどい時は徹夜で次の日を迎えていました。

いつか身体を壊してしまう。と恐怖を感じ転職先を見つけ逃げるようにやめてしまいました。
今の仕事は遅くとも20:00には退社できるので、自分にとっては天国のようです。

Bさん

施工管理の仕事は好きだったのですが、ある時に無気力状態となり仕事が一切手につかなくなり、やめてしまいました。

ある時と言うのは、担当現場を持ちすぎてしまい、あまりの情報量に頭がフリーズしてしまい材料と作業員の手配が全く出来なくなり、ただただ恐怖に怯えていたということがありました。

当然現場も進まず、会社から現場の任を解かれそのまま辞表届を提出しやめました。

施工管理をやめる方はやはり、労働環境や勤務時間に限界を感じてやめる人が多いようです。

やめなかった人の事例

それでは次にやめなかった人の事例も見てみましょう。

Cさん

施工管理を続けて15年になりますが、やめたいと思ったことは1度もありません。
この仕事は、人と人の繋がりをとても感じることができる仕事であると考えています。
それぞれがお互い様の気持ちで助け合いながらでなくては工事は進みません。完工した時にいつもそのことを実感し、人間っていいなという感覚になります。
そんな感情になる仕事は中々ないのでこれからも施工管理はやめられませんね。

Dさん

正直施工管理をやめたいと思ったことは、何度もあります。
工程が全く見れず、何度も作業の手戻りをさせてしまい、ダメなやつのレッテルを貼られてしまったこともありましたし、引き渡し直前の追い込みの業務量は異常ですし、何度ももう嫌だと思いました。

でも一現場、一現場終わる度に着実に成長していることが分かるんです。
全く見れなかった工程も前回の反省を活かし、適確に指示が出せ、業務も要領を掴めばそこまで苦労しなかったり、着実に前現場よりもレベルが上がっている、と実感できるのです。

これからも壁にぶつかる度に乗り越えていこうと思います。

やめた人に対してやめなかった人は、辛さだけではなく、施工管理特有の魅力に気づけた人と言えるでしょう。

まとめ

今回は施工管理をやめたいと思った時のことについて解説しました。

本来はやりがいに溢れ、達成感を感じることができる職業ですが、その魅力にたどり着く前にやめてしまう人が多くいます。

今の労働条件では施工管理人口は減っていくばかりです。
一刻も早く建設業の働き方の見直しを行い、施工管理の魅力に気づく方が増えれば幸いです。

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