新卒で就職した施工管理を辞めたくなったら?考えるべきことや選択肢について詳しく説明!

モノづくりや建築が好きで、施工管理になったものの、施工管理の仕事のつらさから早々にやめる方もいます。

3年は続けろとよく言われますが、本当のところはどうなのでしょうか。
施工管理をやめたいとお考えの方や、転職をお考えの方にご参考にしていただける内容となっております。
ぜひご活用ください。

新卒が施工管理をやめたくなる理由10選

1.休日出勤が多い

施工管理の仕事は、休日であっても工期がひっ迫すると休日出勤が続くことがあります。
工事には完成予定期限が定められているため、遅れそうな場合は休日を返上してでも作業を行う場合があります。

そのため施工管理は、休日出勤が多くなります。
また、工事以外にも工事記録資料や図面の作製など、現場が稼働していなくても休日出勤してやらなければならない仕事が多くあります。

2.仕事量が多い

施工管理は現場監督と違い、現場の作業以外にも関係省庁への届出書類の作製や、図面の作成、コストの算出や資材の手配など、非常に多くの業務があります。

そのため、施工管理一人当たりの抱える業務量は非常に膨大です。
新卒から施工管理に入職した場合、その膨大な仕事を覚えることも大変で、やめたいと思うこともあるでしょう。

3.残業が多い

施工管理の仕事は業務量が多く、休日出勤も多いため、定時で退勤することは、よほどのことがない限りありません。

日中は現場で安全管理や品質管理の業務を行い、現場作業が終わってから事務所で資料作成や図面変更などの作業をします。

そのため残業が多くなります。
日常的に遅くまで残業することが当たり前になると、精神的にもつらくなり、やめたいと思うでしょう。

4.人間関係が複雑

施工管理の人間関係は、社内での上下関係だけでなく、現場の職人や事業主など、さまざまな立場の人と人間関係を構築する必要があります。

事業主と会社の間で板挟みになったり、職人と会社との間で板挟みになったり、施工管理は板挟みの人間関係が多くなります。

そのため精神的なストレスがたまり、やめたいと思うことも多くなります。

5.危険性が高く事故も多い

施工管理をやめたいと思う理由のひとつに、危険性の高さがあります。
工事現場では常に危険が伴います。
落下事故や転落事故、施工ミスなどによって、わずかなミスであっても命に関わる事故につながることが多くあります。

残業や休日出勤で疲労が蓄積してくると、ミスを起こしやすくなり危険な状態になりがちです。

常に高い緊張感を維持することはストレスになり、やめたいと考えるでしょう。

6.体を壊しやすい

前述の通り、施工管理の仕事は残業や休日出勤が多いため、体調を崩しがちです。
朝早くから夜遅くまで働き、人間関係に苦労しながらストレスを抱えているので、精神的にも健全でいられないことも多くなります。

また、建設業界は飲み会も多く、付き合いも多くなるため体調管理を難しく感じる人も多いようです。

7.業務範囲が広く覚えることが多い

施工管理には、品質管理の検査や安全管理のリスク管理方法、原価管理のコスト算出や図面作成業務、工程管理の資材の手配や納期の確認、工程表の作成と膨大な業務があります。

その全てを日々学び、覚えて実践していかなければなりません。
さらに社内での人間関係を円滑に保つためにも、膨大な業務に積極的に取り組む必要があるため、つらくなりやめたいと思うことも多くなります。

8.コミュニケーションが難しい

建設業界では専門用語が多く、地域や職人によって独特な呼称がされる業界です。
現場では特有の略語や言い回し、また、「これ・それ・あれ」といったいい加減な言葉で話すことが多く、理解しづらい会話が多く存在します。

また、「わかっていて当たり前」の前提で話すことが多く、相手に伝えようとするのではなく、相手が自分の言葉を理解することが当たり前としてのコミュニケーションです。

何を話しているのか理解するだけでも、ひと苦労する上に理解できなければ怒られるため、やめたいと思うでしょう。

9.資格取得をしなければならない

残業して膨大な業務を行い、夜遅くまで仕事をして帰宅した後、さらに資格取得のために勉強をしなければなりません。

施工管理の仕事は、施工管理技士の資格を取得することで主任技術者や監理技術者となれます。

そのため施工管理として働くためには、資格の取得が必要になります。
企業によっては、資格対策講習会の参加費用は自己負担だったり、業務優先で受講スケジュールを調整できなかったりする場合もあります。

10.プレッシャー・責任が重い

施工管理は現場での責任を全て背負っています。
工事を安全に進め、期限内に完成させ、利益を出さなくてはなりません。
その責任を背負いながら、朝早くから夜遅くまで働き、休日を返上して働き続けるうちに疲弊し、やめたいと考えるようになるでしょう。

やめたくなった時の選択肢

期間を決めて続けてみる

続けるのが難しい、やめたいと感じた時は、やめるまでの期間を自分の中で決めて続けることをおすすめします。

どんな会社に入社しても、とりあえず3年は耐えるべきだとよく言われますが、3年という期間に明確な根拠はありません。

あまりにも短期間で転職を繰り返している場合では、採用が困難になる場合はあります。
しかし新卒入職者が3年以内に転職することは、あまり珍しいことではなくなっていますので、あまり気にしないで良いと思います。

それよりも自分で計画を立て、転職のタイミングをしっかり決めて実行する行動の方が有意義です。

異動を希望してみる

会社の中で、他の部署がある場合は異動を願い出るという手段があります。
異動であれば転職活動はしなくて済みますし、生活環境を変える必要がありません。
しかし社内異動の場合、周囲の捉え方によって働きづらい環境になる可能性があります。
特に日本では陰口やうわさ話で人を判断する風潮が強く残っています。
施工管理がつらくて逃げ出した人と、悪いレッテルを貼られることも珍しくありません。
そういったリスクの少ない社風であれば、異動の希望も選択肢の一つとして考えてみると良いでしょう。

転職を考える

働く環境や人間関係も一新したいのであれば、転職を考えるのが最良です。
働きながら転職をするには、時間を調整するのが非常に大変です。
転職したい企業があらかじめ決まっている場合以外では、転職先を探し、応募し面接を受けるなど、やらなければならないことが多くあります。

しかしそれらはエージェントを活用することで解決できます。
まずは相談からしてみることをおすすめします。

施工管理をやめてはいけない人・やめていい人

やめてはいけない人

・建設が好きな人
・試用期間中の人
・やりがいを感じている人

建設が好きで、施工管理の仕事を選んだ人は、一度落ち着いて冷静に考えてみましょう。

今の環境や人間関係が原因となり、施工管理や業界を嫌だと感じていないでしょうか。
冷静に自分の気持ちや、目指した仕事を思い出してください。
やりたかった仕事は、今の仕事の先にあるのかもしれません。
また試用期間の人は、施工管理としての仕事は雑用程度ではないでしょうか。
今後自分に任される仕事や、トライしたい仕事を考え、今すぐにやめるべきか再度しっかり考えることをおすすめします。

施工管理の仕事は、実務経験が必要な仕事です。
新人のうちは、厳しい状況の中で仕事を覚え、苦しくても継続できた人が支えている仕事です。

周りの人は、今は厳しいように感じるかもしれませんが、認められるようになることで、自分の中の価値観も変わるでしょう。

やめていい人

・建設業界に未練がない人
・精神的、身体的に追い詰められている人
・他に挑戦したいことがある人

精神的、身体的に追い詰められている人は、決断を先延ばしにしないことをおすすめします。
周囲の人は「3年は頑張れ」と、根拠のない励ましをするかもしれません。
しかしその「3年」に根拠は何もありません。
若いうちに転職することは、抵抗があるかもしれませんが、年齢が若いことでポテンシャル採用枠で転職が可能です。

そのため、未経験職への転職も可能になり、将来的なことを考えた場合、早い決断はメリットがあります。

建設の仕事以外に、挑戦したい仕事があるひとや、建設業に未練のない人は、後ろめたい気持ちを持たずに決断しましょう。

新卒から転職する際に注意するポイント

・転職後の生活をしっかりイメージする

転職は、就職内定がゴールではありません。
転職後の自分をイメージし、どのように働くのか、その仕事で自分はどうなりたいのかといった、ビジョンを明確にしておくことが重要です。

施工管理をやめても、転職後のイメージが明確でなければ、転職に成功したとしても幸福度は上がりにくくなってしまうでしょう。

・やめる理由を明確にする

なぜ施工管理の仕事をやめたいのか、自分のなかで明確にする必要があります。
転職の際にも、退職理由は必ず聞かれます。
また、転職活動においても、次の仕事はどうしたいのか、やめる理由が明確であれば転職先も探しやすくなります。

何が我慢できないのか、何がつらいのか、どこまでなら許容できるのか、自分と向き合って明確な答えを持つことをおすすめします。

・精神科の診断を受ける

精神的にも身体的にも追い詰められている場合、まずは精神科を受診しましょう。
ストレスは心にも体にも蓄積します。
大丈夫と決めつけていると、思わぬところで苦しむことになりかねません。

しっかり休み、治療して将来に備えましょう。

続けて成功した事例・転職して良かった事例

やめたいと思ったが続けて成功した事例

大手ゼネコンでやめずに成功(年収400万円→550万円)

大型マンションを建設するゼネコンに就職したAさん。
入社1年目は雑用しかさせてもらえない上に、毎日残業して書類整理や資料の作成をしていたそうです。

日々の業務に忙殺され、毎日のようにやめたいと考えていたそうですが、いつか見返したいという野心もあったそうです。

その努力が実り、やめずに続けて今では役職者となり、部下をまとめる立場だそうです。
年収も上がり、周囲の人からも一目置かれるようになったとのこと。
諦めずに続けてきてよかったと嬉しそうでした。

同業他社へ転職して成功した事例

他社ゼネコンへ転職して成功(年収380万円→550万円)

少人数の建設ゼネコンで施工管理として働いていたBさん。
会社の規模は小さいが、規模の大きな現場もあり、100時間以上の時間外労働をしていたこともあるそうです。

このままでは心身ともに苦しく、いつまでも続けられないと転職を決意します。
そこで転職エージェントに登録し、大手のゼネコンに転職することに。
若手ではあったものの、経験がありポテンシャルも見込まれ採用となりました。
年収も大幅に上がり、残業時間も月に30時間程度になったとのこと。
早めに決断しエージェントに相談してよかったと話してくれました。

資格取得してキャリアアップした事例

電気サブコン→大手ゼネコン(年収420万円→600万円)

電気設備サブコンで働いていたCさん。
電気や設備だけでなく、建設工事全体を手がけてみたいとキャリアアップを目指すようになったとのこと。

施工管理技士や建築士の資格を取得したタイミングで、転職を決意したそうです。
資格と経験を積んでいたことが功を奏し、晴れて大手ゼネコンへ転職できることに。
年収だけでなく、家族や友人との時間も取れるようになり、とても満足しているとのこと。

他業種へ転職して成功した事例

ゼネコン→不動産デベロッパー(年収460万円→660万円)

ゼネコンで施工管理として勤めていたDさん。
施工管理の責任の重さがつらくなり、毎日のようにやめたいと考えていたとのこと。
自分が担当する現場で、万が一死亡災害でもあれば、業務上過失致死にもなりかねないリスクは、とても耐えられないほどつらかったそうです。

そこで転職エージェントに登録し、コンシェルジュと相談して選んだ転職先が不動産デベロッパーでした。

デベロッパーの多くは非公開求人のため、エージェントに相談したことで転職することができたそうです。

今では年収も大幅に上がり、家庭での時間も増え満足しているとのことです。

まとめ


施工管理の仕事は、覚えることも多い上に専門的なため、やめたいと思えるくらいつらいこともあります。

筆者も施工管理として働いていますが、やめたいと考えることもあります。
新卒で施工管理になり、どうしてもやめたいと考えているのであれば、転職することも選択肢としてはアリなのではないでしょうか。

悩んで無駄に時間を浪費するよりも、いつかやめて新しいことをするのなら、早めに動き出す方がいいと思います。

それでも施工管理として働いていく決意ができたのであれば、今後も続けていけばいいと思います。

あまり思い詰めて考えず、心と体の健康こそが、幸せなことだと思います。
転職エージェントは無料のサービスで、「今すぐやめたいというわけではない」という方でも気軽に相談できます。

転職エージェントのコンシェルジュに、話を聞いてもらうだけでも、心の整理もできるでしょう。お気軽に相談してみてください。

施工管理の求人を探すには


資格や経験を活かして、施工管理で転職をお考えの方は、キャリケンの完全無料転職支援サービスをご利用ください。
転職活動における当サービス独自のノウハウを特別にお伝えします。

業界唯一の伴走型エージェントが、全国各地の10,000件以上ある求人から最適な求人をご紹介します。
是非一度、ご相談ください!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

【無料】建設業での転職を徹底サポート
あなたに寄り添う伴走型転職エージェント
建設業特化:転職サポート
あなたに寄り添うエージェント