施工管理技士を独学で取得する方法!勉強方法やモチベーションを保つコツ解説!

施工管理技士資格を目指す人の中には独学で取得したいと考えている人もいるのではないでしょうか。

今回は施工管理技士資格を独学で取得する方法について、勉強方法や勉強を続けていくコツについて解説します。

実際に独学で取得した人の事例や資格取得を活かした成功事例についても紹介します。

施工管理技士の資格を独学で取得するには

効率的な勉強方法

施工管理技士の資格検定の試験内容は一次検定と二次検定に分かれていますが、どちらもほとんどが過去に出題された問題を少し変更したものです。

肌感覚で出題数のおよそ70%程度が類似問題の傾向にあります。
要するに効率的な勉強方法とは過去問対策を行うことなのです。
過去問を入手するには書店などで、過去問集を購入するのが良いでしょう。
だいたいは過去5〜7年分を収録してあるものが売られています。
購入し、ひたすらに解いていく勉強方法をおすすめします。

またポイントとして、施工管理技士の資格検定の合格基準は正答率60%です。
半分以上も正解しなければならないので、厳しいと思うかもしれませんが、逆をいえば40%は間違えても良いということです。

自分の苦手と感じる科目と得意と感じる科目を早めに把握し苦手科目は捨て、その分の時間を得意科目に充てることで効率的に勉強していくことができます。

第一次検定・第二次検定に必要な勉強時間

必要な勉強時間は2級で130時間程度、1級で200時間程度と言われています。
ただし1級の勉強時間に関しては、2級合格後あまり時間が経過していない場合は130時間まで短縮可能です。

理由として、2級取得時に覚えた出題傾向や計算方法などをそのまま1級取得時の勉強に活かすことができるからです。

人は覚えた知識は一定時間で忘れてしまうものです。
2級と1級までの間隔が空いてしまうとせっかく覚えたことを再度覚え直すところからスタートになるので非常に効率が悪くなります。

よって、2級合格後になるべく早く1級の勉強を始めることで時間の短縮につながります。
2022年現在の1級の受験資格であれば、2級合格の翌年に1級の一次検定までは受験が可能です。
一次検定を合格さえしてしまえば、1級施工管理技士補となり、二次検定受験資格は原則無期限有効です。

可能であれば2級取得後、すぐに1級技士補資格の取得を目指しましょう。

第一次検定の勉強方法

それでは、さらに詳しく一次検定の勉強方法について見ていきましょう。

過去問に取り組む

先ほど解説したとおり、基本的な勉強方法は過去問に取り組むことです。
何度も繰り返し過去問を解いていくことで得られるメリットとして、
一次検定はマークシート式の出題のため、ある程度出題傾向が分かってくると、問題の内容を完全に理解していなかったとしてもなんとなく正解が分かってきます。

過去問は以下の内容での合格実績が多いです。

過去7年分を購入
周回数は2〜3周
直近1年分は模擬試験用にとっておき現状の把握に活用する

個人差はありますが上記の内容であれば必要な時間はおよそ40〜50時間程度です。
これは平日と土曜日に1時間ずつ、休日に3時間の勉強として1.5〜2ヶ月ほど掛かる計算です。

第一次検定対策で特に注意すべき点

一次検定の勉強時に注意しておくべき点が2つあります。
1つは、過去問をひたすら解きましょうと説明しましたが、ただやみくもに消化していけば良いわけではありません。

試験内容は「工学等」「施工管理方法」などいくつかの科目に分かれています。
より効率よく勉強していくには、過去問を年数で分けるのではなく、科目ごとにフェーズ分けをして、取り組んでいきましょう。

2つめは先ほど解説した、一次検定はマークシート式のため、出題傾向を掴んでくるとなんとなく正解が分かるという件についてです。

マークシート式の問題は過去問と同じ内容の設問であるにも関わらず、過去問とは逆の問いを求められる、いわゆる引っ掛け問題がいくつかあります。

例:過去問「適当なものはどれか」→実際の試験「適当でないものはどれか」

よって、しっかり準備をした人ほど、文脈だけで正解が予測できてしまうのですが、設問をきちんと読み込み、不要な失点を避けましょう。

第二次検定の勉強方法

次に第二次検定の勉強方法についてです。

過去問に取り組む

二次検定の勉強方法も一次検定と同じく基本的には過去問をこなすことが一番の近道です。

基本的には、一次検定と同じく過去問集を準備し、周回させていくことですが二次検定は記述式の問題がメインとなります。

一次検定に比べ難易度は上がりますので、勉強時間も増やす必要があります。
目安としては下記の勉強量を参考にするとよいでしょう。

過去10年分を購入
周回数は3〜5周
直近1年分は模擬試験用にとっておき現状の把握に活用する

勉強時間はおよそ80〜90時間程度で、平日と土曜日に1時間ずつ、休日に3時間を勉強時間に充てるとすると2〜2.5ヶ月ほど掛かる計算です。

第二次検定対策で特に注意すべき点

まず二次検定は一次検定とは違い、記述式問題がメインです。
解答が筋の通っていない文章や誤字脱字はしっかり減点されます。
知識をしっかり身につけることが必要なのは当然ですが、正しい文章力や誤字脱字に気をつけることも重要になってきます。

解答後の見直しは必ず行いましょう。
そして二次検定には必ず第一問目に出題される経験記述問題があります。
自身の経験した現場に対する施工管理を行う上でぶつかった問題、それに対する対応策などを記述する問題ですが、この問題は必ず対策を行いましょう。

配点率が全体の30%程度とも言われていますので、この問題を落としてしまうと合格は大変難しくなります。

対象とする現場の情報を準備することと、出題テーマが定められており「工程管理」や「品質管理」など、毎年ランダムに出題されます。

そのためそれぞれに対応できるよう、テンプレートを準備しておきましょう。

モチベーションを維持するために

せっかく資格取得を志したにも関わらず途中で投げ出してしまうのはもったいないです。
ここでは資格取得までのモチベーションを維持するための方法について解説します。

計画表を作成する

「やるぞ。」と決めてまず始めにやることは合格までの計画表を作成することです。
自分の勉強に充てられる時間から逆算し、合格ラインに到達するまでの時間を算出し、毎週もしくは毎月の行動目標を設定していきます。

自身の勉強の軌跡を振り返ることでモチベーション維持に役立ちます。
ポイントは無理のない計画にすることです。毎日疲弊してしまうような計画は逆効果です。

テレビをつけない、スマホは手の届かない場所へ

勉強をする環境作りを意識することはモチベーションを維持するために重要です。
テレビをつけながら勉強をしているとつい集中がテレビに向いてしまい何分も手が止まってしまったり、手の届く場所にスマホがあるとうっかり手を伸ばしてしまい、いつの間にか1時間ほど経過していたり。

これでは全く勉強をすることができず、「今日はある程度やったからまた今度でいいや。」などとその日の予定を下方修正することとなってしまい、これが習慣化されモチベーションが日に日に下がっていってしまいます。

勉強をする際はテレビはつけず、スマホは物理的に触れられない状況を作りましょう。

机に向かわない日を作らない

資格取得のための勉強とは普段は行わないことを行うためにモチベーションが必要になるのです。
歯を磨く、シャワーを浴びるといった普段習慣化されている行動にはモチベーションはほとんど必要ありません。

このことから資格取得勉強期間中はなるべく毎日机に向かい、習慣化することを意識しましょう。

仕事と両立しながら勉強を続けるコツ

施工管理の資格取得を目指している方の大半は仕事をしている人です。
「毎日の仕事で疲れているのに帰ってから勉強なんて続ける自信がない。」という人もいるのではないでしょうか。

ここでは仕事と両立しながら勉強を続けるコツについて解説します。

スキマ時間を活用する

仕事をしている人の多くは出勤時間と帰宅時間があります。
通勤手段が車である場合には出来ませんが、電車の人はこの時間を勉強時間として活用しましょう。

ほかにも、昼食時間なども勉強時間に充てることもできます。
少しの時間かもしれませんが毎日続けていると、かなりの勉強時間を確保したことになります。

帰宅前にカフェなどに寄る

退勤後にカフェなど落ち着いて勉強ができる場所に寄ることもおすすめです。
仕事で疲れてそのまま自宅に帰ってしまうとつい休みたくなってしまうものです。
それでは勉強時間を確保できないので、無理やり寄り道をしてしまうのです。
実際カフェなどで勉強をすると集中できる人は多く、これは周りを見渡すと自分と同じく勉強をしている人や仕事をしている人が多いため、自分もがんばらなければと奮い立てることができるからです。

また周りの目もあるのでサボれない状況を作れるというメリットもあります。

独学での資格取得事例・資格取得を活かした成功事例

2級建築施工管理技士→独学で1級建築施工管理技士

私は1級建築施工管理技士の資格を独学で取得することができました。
勉強方法は「参考書は一冊だけであとはひたすら過去問を解くこと」でした。
毎日仕事終わりの2時間を学習時間に充て、4ヶ月ほどで取得することができました。
元々2級施工管理技士の資格を持っていたことと普段から仕事で施工管理をしているので 問題がわからないということはありませんでしたが、二次検定の勉強にはやはり一番時間がかかりました。

モチベーションを保つために意識したことは「毎日必ず 机に向かう」と決めたことと勉強の妨げになる「マンガ本やスマホなどを身の回りに置かない」ことを徹底したことです。

独学であってもしっかり勉強時間を確保できたことで合格することができたと思っています。

無資格→独学で2級電気工事施工管理技士

2級電気工事施工管理技士の資格を独学で取得しました。
独学で取得する上でポイントとなったのは仕事と勉強を両立できるかということでした。
仕事を終えて自宅で勉強することは絶対に続かないと考えたので、仕事終わりにカフェや図書館を利用し、毎日ここまではやると決め、それが終わるまでは絶対に家に帰りませんでした。

使った参考書は7年分の過去問集のみでしたが、 問題なく合格することができました。

年収350万円→独学で1級取得後年収400万円

今の会社で働いて6年ほど経ちますが、年収の伸びがあまり良くなく、毎年の昇給額は大体5万円から10万円程度で年収は350万円程度でした。

昇給の相談をしたところ、施工管理技士の資格があれば考えると言われました。
実務経験は充分あったので、私はすぐに1級建築施工管理技士の資格を取得することを決めました。

資格取得のためにお金を使うのがもったいないと感じたので、独学で資格取得をしました。
資格取得後は毎月の資格手当と昇給額のアップがあり、翌年の年収は400万円となり50万円年収がアップしました。

2級管工事施工管理技士→独学で1級管工事施工管理技士取得後、転職

私はもともと、地元の設備屋として日々戸建住宅の給排管工事の施工管理を行っていましたが、会社に将来性を感じず退職しました。

次の仕事もこれまでの経験を活かしたいと考えていたので、サブコンの会社を探していました。
しかし私が希望していた会社はどこも1級資格者を募集していたので、まずは1級資格を取得しようと思い、それまでの経験と知識もあったので独学で取得を目指しました。

無事取得することができ、1級の有資格者になったことで募集要項をクリアしたので、無事希望の会社へ転職することができました。

給与も前職より上がったので満足しています。

まとめ


今回は施工管理技士の資格を独学で取得する方法について解説しました。
独学で取得するためのポイントは誰に強制されるわけでもない勉強時間の確保とモチベーションの維持、そして効率的な勉強方法です。

例え仕事をしていたとしても独学で取得することは充分に可能です。
今回の記事が独学で施工管理技士を目指している人の一助になれば幸いです。

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