建設業界の面接時のマナー解説!正しい面接で転職を成功させるポイントとは?

就職や転職をする際には必ず通らなければならない面接。
建設業界への転職時にだってもちろん面接はあります。
しかし、面接と聞くと様々なマナーもあったり、緊張してしまったりで苦手意識を持つ方もいるのではないでしょうか。

今回は面接時のマナーや建設業界でよく聞かれる質問、面接時のNG例、面接を成功させるポイントなどについて解説します。

最後に建設業界の転職事例3つも紹介します。

建設業界の転職の流れとは

転職における基本的な流れ

まず基本的な転職の流れについて説明します。
はじめに退職を行うことは絶対にやめましょう。
なぜなら、はじめに退職後の準備をしておかなければ、希望の転職先が見つからなかった場合に路頭に迷うことになってしまうからです。

まずはインターネットや求人情報紙を元に志望企業を見つけ、応募書類を作成し応募することから始まります。

応募書類は建設業界であれば、履歴書とともにこれまでの現場経験を表す実務経歴書の作成も必要です。

書類を元に書類選考が行われ、1週間程度で合否の連絡があります。
書類選考にパスすることが出来たら、いよいよ面接です。

会社にもよりますが、面接回数は1回で終わるところもありますが、2〜3回程度行われることもあります。面接回数は応募の段階で把握できます。

無事採用が決まったら、退職です。
退職は遅くとも1ヶ月前には上長に伝えることが常識です。
引き継ぎの量が多い場合はもっと猶予を設ける必要があるので、入社日から逆算して、無理な退職にならないようにしましょう。

無事に円満退社ができたら、転職完了となります。

転職の流れ

情報収集
応募
書類選考
面接
退職
入社
転職完了!

建設業界で求められている人材とは

建設業界は人材が不足しがちな状況のため、業界存続のためにも若手の募集を積極的に行っており、未経験者も多く募集をしています。

「建設業界に入るならこんな人材でなくてはいけない。」といった決まりはありませんが、協調性や困難な状況であっても投げ出さずやり切る能力は建設業にとって必要な素質と言えます。

もちろん技術力があれば尚良いのかもしれませんが、技術や知識よりもまずは社会人としての基本的なマナー、仕事に前向きで、コミュニケーションがきちんととれれば充分求められる人材といえます。

未経験であっても積極的に転職活動をしてみましょう。

面接のマナーとは

それではここから面接時に気をつけるべきマナーについて解説します。

身だしなみ

ほとんどの場合、面接を受ける際の面接官は初対面です。
人の第一印象の割合は視覚情報が55%と言われており、身だしなみが第一印象を決めると言っても過言ではありません。

身だしなみを整えることはとても重要です。
清潔感を与えるためにひげや眉毛や髪などを整えましょう。
また面接はスーツで受けるのが基本です。あまり派手でないものを選びましょう。
靴やかばんが汚れていたり、くたびれている場合も良い印象を得られないので、注意が必要です。

入室時のマナー

面接に限りませんが、入室時のマナーも知っておかなければなりません。

入室時のマナー

入室を促されたらまずはドアを3回ノック
反応を確認し、「失礼します」と言って入室
入室後はすぐに席に着かず、かばんを持ったまま席の横に立ち名前を名乗る
着席を促されたあとに着席、かばんは椅子の横に置く
姿勢を正し、手は膝の上に男性であれば軽くグーにした状態、女性であれば手のひらを重ねて乗せておく

以上が入室時のマナーの流れです。

そこまで厳格に意識しすぎる必要はありませんが、あまりにもかけ離れた行動などは行わないようにしましょう。

社会人としての言葉遣い

社会人として言葉遣いはその人の常識度を計る上でも重要視されます。
面接においては、どれだけ清潔感のある人物であろうと、言葉遣いが悪いことで途端にマイナスの印象を与えてしまいます。

面接官は普段の会話とかしこまった場とで言葉の使い分けができるかを見ています。
面接の場での普段の言葉遣いは「常識がない人」という印象を与えてしまうことでしょう。
正しい日本語、正しい敬語で受け答えをしましょう。

退室時のマナー

入室時と同じ様に退室時のマナーにも気をつけましょう。

退室時のマナー

起立をし、「本日はお忙しい中ありがとうございました」とお礼を述べる
ドア前まで移動し、立ち止まって振り返り「失礼致します」と一礼をし、向き直って退室する
ドアを閉める際は、静かに閉める

以上が退室時のマナーです。

面接が終了したことで、気も抜けて足早にその場から立ち去りたくなってしまうものですが、落ち着いて堂々と退室することを心がけましょう。

建設業界でよく聞かれる質問例

面接では様々な質問を面接官より受けますが、建設業界ではどういった質問がよく聞かれるのでしょうか。

質問例をいくつか紹介します。

前職を退職した理由

建設業界では協調性や、やりきる力が重視されます。
施工管理を志望している場合には現場内の作業員との円滑なコミュニケーションが取れるか、責任を持って現場を完了させる力があるかが大事です。

どのような理由で前職を退職したのかを聞くことで、これらの有無を確認することができます。

質問をされた場合には、あまりネガティブな発言は控え、前向きな理由で回答しましょう。

これまでに経験した現場について

前職が建設業界であった場合、これまでどのような現場でどのような経験をしたかを聞かれることもあります。

まるで施工管理検定の経験記述問題のような質問です。
この質問の意図はその人の技術力や最適な配置先を客観的に見ることと問題解決力を量ることです。

回答の際には「こういった方法をとることで何%の削減になりました。」といったように、抽象的ではなく、定量的に回答することで印象が良くなります。

資格取得についての意思

建設業では、仕事に従事する上で必要となる資格が多くあります。
資格者の人数によってその会社の評価基準となる場合もあり、社員には資格取得に積極的になってほしいと考えます。

そのため、面接時には新たな資格や現在取得済み資格の上位資格の取得意思などを聞かれることもあります。

回答としては迷わずに資格取得の意思があることを伝えましょう。

建設業界でどのような活躍をしたいのか

新たに建設業界に足を踏み入れる場合に問われることがある質問です。
様々な業界がある中でなぜ建設業だったのか、どのような活躍をしたいのかを聞くことで会社の理念や方向性とあまりにもかけ離れていないかを見られ、入社後のミスマッチによる早期離職を防ぐ目的があります。

建設業を志した理由だけでなく、その会社の理念や得意分野などに関するリサーチを行い、事前に準備をしておきましょう。

何か聞きたいことはありますか

これまで、面接官からの質問に回答をする形でしたが面接終盤には、反対に質問は無いか問われます。

これは会社への志望度の高さを確認するとともに、採用後のトラブルなどを防ぐ目的で行われます。

「特にありません」は興味がないと言っているように取られてしまいますので、この場合は必ず質問をするようにしましょう。

例として質問内容をいくつか挙げます。

キャリアップに必要なスキルや資格はどういったものがありますか
転勤の頻度はどのくらいですか
御社の社風を教えて下さい
遠方の現場はありますか
御社で働く方たちの年齢層を教えて下さい

面接時におけるNG例

遅刻をする

面接時の遅刻はNGです。
理由がどうであれ「しょうがないね」とはならず、面接官に対して不信感しか与えません。
社会人として時間にルーズな人はあまり好まれませんが、連絡も無しに遅刻する人はなおさら印象が悪くなります。

どうしても遅刻しそうな場合、分かった時点で一報を入れましょう。
また反対に早すぎる到着も常識がないと思われてしまいます。
理想は面接時刻の10〜15分前程度です。

面接を受ける際の姿勢が悪い

面接時は椅子に深く座り込み、背もたれに身体をあずけるような座り方はしてはいけません。
座る姿勢の悪さは面接官によっては評価が著しく下げられることもあり得ます。
面接を受ける際は、椅子に深く座り込まず、背筋を正して臨みましょう。

聞かれたこと以上に話をしてしまう

面接は時間が限られています。
面接官の想定時間以上に話をすることは、望まれません。
話が冗長になりすぎて結論が分からなかったり、結局質問に対しての回答となっていないということにもなりかねません。

話が長ければ印象が良くなることは決してありませんので、出された質問に対してわかりやすく簡潔に回答をするよう心がけましょう。

準備をしていない

面接に臨むからにはある程度の準備をしましょう。
想定した質問に対する回答や面接を受ける会社の情報、当日の服装など事前に準備をしておくことは多くあります。

準備不足で面接に臨むと月並な回答しか出せず、面接官には準備が十分でないことがすぐにわかり、「第一志望ではないのか」といった不信感にも繋がります。

前職を悪く言ってしまう

採用をしてほしいあまり、志望する会社と比較して前職を悪く言ってしまう人もいますが、これはNGです。

面接官から見れば「誠実さが足りない」「前職は円満退社ではなかったのか」「入社後はうちの悪口も言われそう」などと悪い憶測をされてしまいかねません。

社会の常識としても自社を悪く言う人間は信用できないと言われています。
前職に対してどんな思いがあったにせよ、面接では悪く言うことは避けましょう。

転職・面接を成功させるポイントとは

それでは面接時のマナーやNG事項を確認したところで、次に転職・面接を成功させるポイントについて解説します。

やりたいこと・積みたいキャリアを明確にする

まずは転職を考えた理由について自己分析をし、将来的にどうなっていたいのかを明確にすることが重要です。

どのようなキャリアを積んで最終的にはどうなっていたいのか、そのためにはどのような条件があり、譲れないポイントはどこなのか。

このような分析ができれば、自ずと志望すべき会社は限られてきます。
自己分析から導き出した会社であれば、考えていた会社と違っていたなどの理由ですぐに辞めてしまい時間が無駄になることもありませんし、その会社に対する興味も湧き、絶対に採用されたい!と意気込みも出てくるでしょう。

業界に詳しい転職エージェントを活用する

自己分析から条件が定まったタイミングでその結果を基に転職エージェントを活用して相談をしてみましょう。

建設業界に詳しい転職エージェントでは、一般的な求人会社よりも多くの建設業関連の会社を見つけることができ、建設業の転職に特化したアドバイスや情報をもらうこともできます。

より良い条件を見逃さないためにも転職エージェントは複数社に登録をしておくことをおすすめします。

各社、取り扱っている求人が異なるので、一社で探すよりも、自分に最適な転職先が見つかる可能性が増します。

志望する会社に合わせた面接対策をしっかり行う

志望する会社が定まったら、その会社を想定した面接対策を行いましょう。
企業研究を入念に行い、志望動機、自身の強みとその強みが会社にどのように活かせるかなどをできるだけ具体的に言語化します。

企業研究ができていると判断されれば、採用確率は高くなります。
自身が求める条件に合致した会社であれば、面倒にならず興味を持って企業研究ができるものです。

怠らずにしっかり取り組むことが転職成功への道です。

建設業界の転職事例

最後に建設業で転職成功した事例について紹介します。

個人での転職活動から転職エージェント利用→希望条件での転職に成功!

これまで3回の転職を経験していますが、過去2回の転職は漠然とした気持ちでなんとなく目についた会社に転職をしました。

入社してしばらく経つと、夜勤があったり休日出勤があったりと休日があまり取れないこともありどちらもあまり長く続くことはありませんでした。

3回目はしっかりやらないといけないと思い、初めて転職エージェントを利用し、こちらの希望条件を伝えると、すぐにアドバイスや相談にも乗ってもらえ、良い条件の会社なども紹介してもらいました。

現在の職場は、正に理想の職場と言えます。はじめから転職エージェントを活用していれば無駄な時間を過ごさず済んだことだけが悔やまれます。

苦手な面接に失敗の連続→転職エージェントに面接対策をしてもらい転職成功!

私は緊張しがちな性格のために面接がとても苦手でこれまで何度も落とされてきました。
準備をしていても、いざその場になると頭が真っ白になってうまく話すことができませんでした。

転職エージェントを利用し、面接が苦手なことを相談すると丁寧に面接対策についてアドバイスを頂けました。

アドバイスを参考にこれまで以上に企業研究を行い、回答を暗記するのではなく、自分の考えが頭に自然と出てくる状態にしました。

すると自分の考えを自分の言葉で出せるようになり、面接は成功し無事転職することができました。

転職エージェントの担当者のアドバイスには大変感謝しています。

転職エージェントにキャリア相談→前職とは違う業界で理想の転職に成功!

今は転職エージェントから紹介された建設会社で施工管理をしています。
前職は全く違う業界でしたが、マイホーム購入をきっかけに施工管理に興味を持ち、いつか自分も工務店を開業したいという夢を持ちました。

まずは経験を積むことからと思い、建設業に詳しい転職エージェントに登録、キャリアプランについて相談をした結果、現在の会社を紹介してもらい、現在に至ります。

転職にはとても満足しています。自分の積みたい経験の分野の仕事をしっかりやらせてもらっています。

転職エージェントに自分のキャリアプランと真剣に向き合って、提案して下さった結果です。

まとめ

今回は建設業界での面接について解説しました。
転職の成功には面接の攻略が必須です。
どれだけ有能な人材であれ、面接に失敗してしまっては不採用となる可能性もあり、企業研究や自己分析はとても重要です。

事例にもありましたが、多くの方が転職エージェントを活用することで転職を成功させています。
どうしても自分で行動することに不安がある方は、転職エージェントを活用することで、迷うことなく理想的な転職ができるかもしれません。

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