「土木工事の流れが良く分からない」「そもそも土木工事って何を指すのか」と思っていませんか。
土木工事のほとんどは公共事業であり、私達の生活に欠かせないものとなっており、土木工事に関する基礎知識を持っている方はほとんどいません。
土木工事をスムーズに依頼するためにも、土木工事についての基礎を知っておくべきです。
そこで本記事では、土木工事の基本的な流れを5つのステップでご紹介します。
また、土木工事とはそもそも何を指すのか、どんな種類があるのか、についても解説していきます。
本記事を読むことで、土木工事について理解できるので、「土木工事発注の予定がある方」や「土木工事について知識を得たい方」は、ぜひ本記事をお読みください。
土木工事の流れとは?5つのステップで解説!
土木工事は次の5つの流れで進むことが多いです。
- 現地調査を行う
- プランを立てる
- 実施計画を設計する
- 工事を開始する
- 工事完了
5つの流れに従って、建設業界の人は作業を進めています。
現場によって作業内容は多少異なりますが、基本的な進め方はほとんど変わりません。
それでは、1つ1つの流れについて詳しく解説していきます。
土木工事の流れ1:現地調査を行う
まずは、土木工事を行う現場を調査するところから始まります。
どんな場所かを調査しないことには、作業見積もりを立てられません。
たとえば、その場所の道路状況やライフライン・諸法令など、多角的に調査を行います。
調査が完了したら、それぞれにかかる予算を算出し、ざっくりとした費用を発注者に提示します。
このように、土木工事をする場合は現地調査が必要です。
土木工事の流れ2:プランを立てる
調査完了後は、工事プランを立てていきます。工事プランを立てる際は、調査結果だけでなく発注者の要望も踏まえた上で行うのが基本です。
たとえば、「予算を削って欲しい」という要望があれば、その要望を叶えるプランを提案します。
ざっくりとプランを立てたら、概算予算案も含めた基本計画案を作成しないといけません。
基本計画案も、発注者と入念に打ち合わせを行いながら作成していきます。
このように、発注者と業者がお互いに納得行くまでプランを練る必要があります。
土木工事の流れ3:実施計画を設計する
プランを立てた後は、更に細かい実施計画を設計する必要があります。
実施計画を設計する際は、現地測量や現地詳細調査・類似施工例視察・資料採取など、法令調査を行わないといけません。
調査内容を元に、発注者と業者が基本計画案を吟味し、工事経費積算も含めた実施計画を構築します。
その後、材料検査や材料の発注など、本格的に工事の準備を行っていきます。
土木工事の流れ4:工事を開始する
実施契約を元に工事を行っていきます。
工事中は、品質管理および安全管理を徹底する必要があります。
また、工事現場近くに住む人への配慮も忘れてはいけません。
工事開始前に、近所の人にご了承頂けるよう「工事お知らせ」の紙をポストに入れるなどします。
このように周囲にも気を配りながら、工事作業を進めていきます。
土木工事の流れ5:工事完了
まず、社内検査や行政の確認検査を受ける必要があります。
検査の結果に問題ないと判断されれば、発注者に完了を知らせます。
発注者に引き渡した後、料金を受け取り、これでひとまず工事完了です。
ただ、工事完了後、何か異常な点が報告された場合、すぐに現場へと向かわなくてはいけません。
土木工事と建築工事の違いとは?
ここまで、土木工事の作業工程を解説してきましたが、似たような工事である「建築工事」との違いについて知りたい方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、「土木工事」と「建築工事」の2つに明確な違いはありません。
ただ一般的には、地面の下に関連する工事が「土木」、地面の上が「建築」とされています。
ちなみに、土木工事の例としては、治水工事や治山工事・道路や橋などの建設が挙げられます。
また、建築工事の例としては、マンションや一軒家などの建物建設が挙げられます。
次の章で、土木工事の種類を紹介していきます。
土木工事の種類は3つある
土木工事には、主に3つの種類があり、以下のとおりです。
- 基礎工事
- 造成工事
- 外構工事
まず、基礎工事とは、建造物を建てる際の基礎を造る工事です。
続いて、造成工事とは、建造物を建てるために土地を加工する工事のことです。
最後に、外構工事とは、建造物以外の外構物を造る工事のことを言います。発注したい土木工事が、3種類のどれに該当するか把握しておきましょう。
次の章で、土木工事の具体例を紹介しています。
土木工事の具体例を紹介
ここまで、土木工事の流れや建築工事との違い・種類について解説してきました。
最後にここでは、土木工事の具体例をご紹介します。土木工事の具体例には以下のようなものがあります。
- ダム建設工事
- 橋梁工事
- 空港建設工事
- 道路工事
- 公道下の下水道工事(上水道は含まない)
土木工事の中にも、上記のようにさまざまな工事があるため、工事の種類をしっかり確認することが大切です。
具体的な土木工事について詳しくはこちら
→土木工事の種類や資格について徹底解説!
まとめ:土木工事の流れは全部で5つある
本記事では土木工事の流れについて解説しました。
土木工事の流れや、土木工事の定義がお分かり頂けたかと思います。
最後にもう一度、土木工事の流れをおさらいしておきましょう。
- 現地調査を行う
- プランを立てる
- 実施計画を設計する
- 工事を開始する
- 工事完了
土木工事を依頼する方は、土木工事の流れを理解しておくと発注がスムーズです。
本記事が土木工事について知りたい方にとって、有意義なものと慣れば幸いです。
施工管理の求人を探すには
資格や経験を活かして、施工管理で転職をお考えの方は、キャリケンの完全無料転職支援サービスをご利用ください。
転職活動における当サービス独自のノウハウを特別にお伝えします。
業界唯一の伴走型エージェントが、全国各地の10,000件以上ある求人から最適な求人をご紹介します。
是非一度、ご相談ください!