計装工事とは?概要や電気工事との違い、資格を解説

計装工事についてご存知でしょうか。普段あまり聞かない言葉かもしれませんが、実は身近な生活にも密接している工事です。
今回は計装工事とは何か、電気工事との違い、計装士を中心に解説していきます。

計装工事とは


計装工事とは、計装設備の構築などシステム構築の事を指します。
計装設備に必要なセンサーや制御装置などの機器を据え付け、効率的に稼働するよう調整していきます。

計装設備とは、制御装置やセンサー等の組み合わせによってつくられ、計測器を装備したものです。
様々な施設や建物における適切な計測機器、制御機器、監視制御装置を計画して装備、運転管理する一連のシステムになります。

計装の役割

計装の役割は、施設に整備した計測器が安全に機能しているかを測定することです。
温度や湿度を正しく計測してコントロールできる計装設備は、ビルや工場施設の稼働を支える上で重要なものです。
計装設備があることで人の五感で感じる以上の変化や定量的な情報を得ることが可能です。

その意味では、身近な物で計装されいている物は非常に多く、一般家庭の電気製品も含まれます。
例えば、こたつは中の温度を一定に保ちます。これも立派に計装されていると言えます。



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電気工事との違い


電気工事は送電設備や配電設備などの施設における配線工事が該当します。
一方、計装工事は設置した設備で施設を効率的に動かすための、計装設備の据え付けなどが該当します。

計装工事をすることで、少ない人員配置でも施設を稼働させることが可能になります。



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計装の資格「計装士」


計装士とは、自動制御機器など計測器の取り付や配管・配線工事に関する設計、監督を行う専門家です。「一般社団法人 日本計装工業会」が認定する民間資格になります。
電気設備会社を始め計装設備の取り付けなどを行う技術者のニーズは高く、今後もその傾向は続くと予想されます。

計装士の受験資格

計装士の資格には1級と2級があり、それぞれ受験資格が異なります。

1級の受験資格

  • 計装工事の設計・施工の実務経験年数5年以上(指導監督的実務経験年数1年以上を含む)
  • 2級計装士技術審査合格者で、計装工事の設計・施工の実務経験年数4年6カ月以上(指導監督的実務経験年数1年以上を含む)

※指導監督的実務経験とは、工事の施工管理業務に従事した経験などを指します。

2級の受験資格

  • 計装工事の設計・施工の実務経験年数2年以上

試験内容

1級・2級とも学科試験と実地試験があります。

学科試験
2級学科A ・計装一般
・計器
・計装設計
・検査と調整
2級学科B ・工事施工法
・安全衛生
・法規

※1級には【学科A】に「工事の積算」が追加されます。

実地試験
・工事計画/材料
・製品の判定
・計装設計計装工事設計
・制御ロジック
・検査調整
・安全衛生
・計装工事材料積算
・計装工事
・工数積算

難易度

近年の計装士の合格率は、1級学科:65.5%、1級実地:63.6%。2級学科:78.8%、2級実地:80.5%ほどです。



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計装の仕事内容


計装士の仕事は、主に以下のようなものになります。

  • 計装制御システムの計画立案
  • 変電設備や電気室などの配置計画
  • 計器盤類配置、配線、計装設置などの計画
  • 外注設計者への作業指示、取りまとめ
  • 計装機器の試運転やメンテナンス

電気設備会社や建設会社でも計装エンジニアが求められているので、需要の大きい仕事です。
機械設備や電気機器に興味があり、細かい作業が苦にならない人が向いているでしょう。



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まとめ


計装工事を中心に解説してきました。
計装工事によって電気システムをより効率的に稼働させることが可能です。また、そんな計装を扱う計装士も需要の高い仕事です。

今後もあらゆる施設のオートメーション化に伴い、「計装」という言葉を耳にする機会も増えそうです。

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