転圧とは?目的や転圧機の種類について解説!

私たちが生活する上で、道路が綺麗に整備されて快適に移動できるのは、舗装が整備されているためです。

その舗装工事の際に行われる作業が「転圧」といい、この作業をしないと、道路が歪んでしまったり、耐久力がないものになってしまいます。
本記事では「転圧」について解説します。

転圧とは?


転圧とは、舗装工事などでアスファルト混合物を押し固める際に行う作業です。
土砂やアスファルト混合物は押し固める前は、粒子と粒子の間に隙間があります。
そのままだと強度が少ないので、その隙間を無くして強度を高めるために転圧をします。

転圧の目的

転圧をする目的は、アスファルト混合物粒子同士を密着させてより強度を高くすることです。

転圧をしないと、アスファルトの中に余分な水分や空気が入り込んでしまい、強度が弱くなり、耐久性がなくなってしまいます

道路などで使われるアスファルトの転圧は、より徹底して行わないと、車によって常に負荷がかかり、歪みなどが発生してしまいます。

転圧と締め固めの違いとは

転圧と締め固めですが、転圧は締め固めの一種で、両方とも圧を加えて密度を高めることを指します。
転圧は、ローラーやランマー等を使用して土やアスファルトに圧を加えて密度を高めます。

転圧で使う機械6つ


転圧で使う機械は主に6つあり、それぞれご紹介します。
さまざまなサイズがあり、場所や用途によって使い分けをします。

振動ローラ

振動ローラはローラー内に振動装置がついている機械で、さまざまなサイズがあります。
大きいものは10t以上の大きさのものもあります。

大型の振動ローラは転圧機の中で一番圧力が強いですが、小回りが効かないので、大型の現場とかでないと使用できません。

コンバインドローラ

コンバインドローラは鉄製のローラーゴム性のタイヤを持ちます。
その両方の特徴を活かし、アスファルトや土など、使用用途は多岐にわたります。

ハンドガイドローラ

ハンドガイドローラは名前の通り、手で押して使うことのできる小型のローラーです。
振動装置がついているので、圧力が強く、小回りが効くので狭い道路などの工事でも使用することができます。

タイヤローラ

多くのゴム性のタイヤがついている機械で、アスファルト舗装などを綺麗に仕上げることができます。
前に3つ、後方に4つタイヤがついているタイプが多いです。
空気圧によって圧力を変えることができ、二次転圧などに使用することができます。

ランマ

ランマは小型の転圧専用機械です。
振動機能ではないですが、機械内にスプリングが内蔵されており、そのスプリングによって転圧板を打ち出す打撃にて転圧します。
ランマは小型なので、狭い道などの工事で使用されることが多いです。

ブルドーザ

ブルドーザーは転圧用の機械ではありませんが、転圧に使用されることも稀にあります。
ただ、転圧用に設計されているわけではないので、他の機械に比べて圧力が弱いです。

転圧作業の注意点2つ


転圧の作業時に気をつけておかなければいけない注意点を2つご紹介します。

工事場所に対して均等に転圧する

1つ目は工事場所に対して均等に転圧するということです。
転圧の際によく起こることとして、圧力にばらつきがあるまま工事が終了し、のちに強度不足として改良工事をすることもあります。

特に擁壁から1m以内の場所は転圧機が入り込めず、転圧が不十分になってしまうケースが多いです。
工事場所を均一に転圧するためにも、現地調査に際に必要な作業やそれに伴い機械を準備しておく必要があります。

養生を徹底する

2つ目は養生を徹底するということです。
作業が何日にも渡る場合には、作業場所に養生をする必要があります。

理由としては、雨が降った際に水分が染み込み地盤を崩れさせること工事品質の低下につながるためです。
雨風が入らないように養生を徹底することが大切です。

まとめ


今回は転圧について解説しました。
道路の舗装工事の際や、造成工事の際に行う作業で、工事場所も用途もさまざまあるので、転圧用の機械がいくつもあります。
この記事を読んで転圧する際の注意点を意識して工事していただければ幸いです。

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