不陸が存在すると建物の仕上がりに影響を与えます。
住居などの日々の暮らしに関する建物の場合には特に注意して見る必要があります。
今回はそんな不陸について解説をします。
「不陸」とは?
不陸とは床や壁面が水平でないこと、凹凸があることを言います。
反対に、水平であることを表す場合には「陸」といい、水平かどうかの確認は「陸を見る」と表現されます。
不陸調整とは?
不陸調整とは、専用材料を用いて下地を平滑にする作業の事です。
工程の途中で下地に穴や凸凹が発見された場合、そのまま次工程へ移ると、仕上がり面への影響が出ます。
その為、不陸調整材と呼ばれる材料で不陸の調整を行うのです。
不陸調整方法は、凸を「削る」か、凹を「埋める」かの2種類の方法があります。
削ることを「ハツリ」といい、くぼみの高さまで削り、水平に仕上げます。
不陸調整が必要なケース
主には以下のような工事の工程の途中や、経年劣化により凹凸ができた場合に不陸調整が必要になります。
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・防水工事
・外壁の改修
・内装工事
・原状回復工事
不陸調整剤
一口に不陸調整材と言っても種類は様々ですが、一般的に使用されるのは「カチオン系」と呼ばれるものです。
カチオンは手軽に密着することから、下地の補修にもよく使われいます。
不陸調整の手順
不陸調整の手順を今回は床で行う場合を想定して解説します。
手順1 床面の確認
目視か機械を使って不陸の確認を行います。
機械は一般的に「レーザー」と呼ばれる機械が使われ、水平に調節した機械からレーザー光線を出し、レーザー光線から床までの誤差でどのくらいの不陸かを確認します。
手順2 調整
穴や凹凸を調整する方法
穴などの凹んでいる箇所は、樹脂パテやモルタルを塗りつけて埋めます。
逆に凸部分がある場合は削って平らにします。凸部分が広い場合は専用の研磨機械などを使います。
傾きを調整する方法
まず最初にレーザーで基準となるレベルを決めます。
そのレベルから高い箇所は、機材を使ったり、ケレンを使ったりして表面を削って平滑にします。
一方、基準から低い箇所はレベラーやモルタルなどを流し込み、埋めることでレベルを上げ平滑にします。
不陸調整の単価
不陸の調整に係る単価も気になるところです。
しかし、不陸調整の単価は一概には言えません。
なぜなら、直し方や面積、使用材料がその場に応じて変わり、工法も施工者によって変わるからです。
事前に価格を把握することは出来ませんが、必ず複数業者から見積りを取ることが大切です。
1社に話を見て決めてしまった方が楽ですが、必ず他の業者での選択肢も検討しましょう。
まとめ
今回は不陸について解説をしました。
工事の途中で不陸を一つ一つ解消しないと、仕上がりに大きな影響を与えます。
目視で分からない場合には、必ず機械を用いて不陸が無いかの確認を行いましょう。
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