プラントエンジニアの年収とは?将来性や年収UPの方法、転職事例など詳しくご紹介します!

プラントを建設するプラントエンジニアは、業界一の大規模な建設プロジェクトを手掛ける、やりがいのある仕事です。

世界で活躍するプラントエンジニアの年収や、今後の将来性などについて詳しく解説します。
また、プラントエンジニアの転職事例なども紹介しています。

プラントエンジニアとは


工場設備の一式をプラントと呼びます。
プラントには施設の目的によって、様々な種類があります。

・生産系プラント
人々が生活するうえで必要になるモノに携わるプラントを生産系プラントといいます。
食品工場や製薬工場、製鉄工場などがあります。

・化学系プラント
化学製品や資源、エネルギーの生産を行うプラントを化学系プラントといいます。
発電所や化学工場、ガス精製工場などがあります。

・環境系プラント
環境整備のための施設を、環境系プラントといいます。
浄水場や下水処理場、ゴミ処理施設などがあります。

プラントエンジニアは、プラントの設計や建設に携わり、維持管理の保守運用に携わることもあります。

プラントエンジニアには様々な専門分野があり、それぞれ分野ごとの専門領域によって業務内容が変わります。

・機械系プラントエンジニア
プラントの基本設計や詳細設計から構築までを手掛け、オペレーションやメンテナンスにも携わります。

また、機械装置の設計や開発も機械系プラントエンジニアの領域です。

・化学系プラントエンジニア
鉱物などの原料から製品にするためのプロセスを構築し、マネジメントする業務です。

・電気系プラントエンジニア
プラント各所への電力供給システムや制御システムの構築、プラント全体の電力制御システムを構築する業務です。

・土木系プラントエンジニア
プラントに付随する道路設備や港湾施設の設計・施工管理の業務です。

平均年収の相場

プラントエンジニアの平均年収は、令和2年賃金構造基本調査によると、587.3万円です。
国税庁の発表している、平成30年民間給与実態統計調査結果の平均年収は440.7万円であり、建設業の平均年収は501.5万円であることと比較すると、プラントエンジニアの平均年収が非常に高いものであることがわかります。

出典:厚生労働省|プラント設計技術者

平均ボーナス

プラントエンジニアの平均年間ボーナスは、99.8万円です。
夏季ボーナス・・・49.8万円
冬季ボーナス・・・50.0万円

年収分布


プラントエンジニアの年収帯として最も多いのは、400万円〜600万円の年収帯です。
この平均年収は、建築設計や測量、設計監理といった建築・土木系のエンジニアの中でも最も高い水準です。

プラント建設における高い専門性と技術力が、年収の高さに反映されているようです。

プラントエンジニアの年収が高くなる理由

専門性の高い知識が要求される仕事

プラントエンジニアの仕事には、プラント施設の工学知識が必要になります。
また、建設するプラントで扱う製造品の知識も必要となります。
食品・薬品・エネルギー関連・セメントなど製造する品目によって、プラントに必要になる設備なども変わるため、ジャンルに合わせた専門性の高い知識が必要になります。

その高い専門知識と技術的な知識が必要であることから、年収も高くなる傾向があります。

プロジェクト規模が大きく責任も重い

プラントは24時間稼働するものもあり、プラント自体が大規模で、建設プロジェクトとしても大規模なものです。

大規模なプラント建設に携わる業務の責任は非常に大きく、重いものであることからプラントエンジニアの収入は高くなります。

海外長期出張もありハードワーク

プラントの建設は、日本国内だけでは建設数が限られるため、海外からの受注が行われています。
そのためプラントエンジニアの働くフィールドは、国内だけでなく海外で働く機会が多くなります。
海外プラント建設のプロジェクトへ参加することになると、現地スタッフとのやりとりが必要になり、英語をはじめ外国語のスキルが求められます。

意思疎通や文化の違いなどに苦労することも多くなります。
海外プロジェクトで活躍するエンジニアの中には、年収1000万円を超える方も少なくありません。

プラントエンジニアの将来性

今後の需要

プラントの建設には広い敷地が必要であり、国内におけるプラント建設に必要な敷地は限られています。

日本の土地面積は狭く、産業も成熟期に入っているといえることから、新たなプラントの建設は、海外プロジェクト受注による需要が高くなっています。

業界の将来性

高度成長期に建設されたプラントが建て直し時期を迎えることもあり、既存の国内プラントにおける改修工事や再建築工事などの需要が予想されます。

また、海外からの受注は今後も継続的に続くと予想できるため、プラントエンジニアの将来性は、高い需要が期待されています。

プラントエンジニアで年収を上げるには

大企業に転職

プラントエンジニアにおける年収は、企業規模が大きい方が年収も高くなる傾向が強いです。
そのため、中小企業でプラントエンジニアとして働いていて、年収アップが見込めないのであれば、転職を視野に入れることをおすすめします。

中小企業では、基本的に大企業の受注した仕事の下請けとなることが多く、年収アップには限界があります。

プラントエンジニアとして年収アップを目指すのであれば、大企業へ転職することが近道であるといえます。

経験を積んで昇進する

プラントエンジニアに限ったことではありませんが、企業に勤めているならば管理職へ昇進することで年収がアップします。

プラントエンジニアは平均年収が高い業界であり、管理職に昇進することができれば、企業規模によっては年収1000万円を超えることもあります。

管理職となると、大規模なプロジェクトを複数統括したり、顧客との折衝や進捗の管理など、マネジメント能力とコミュニケーション能力が求められます。

資格を取得し、専門知識を深める

プラントエンジニアになるために必須となる資格はありません。
しかし、資格を取得することで、業務に必要なスキルと取得していることが証明できるとともに、仕事への情熱をアピールすることになります。

機械設計者技術試験や、CAD利用者技術試験、また海外での活躍を考えるならば、TOEICやTOEFLなどの外国語スキルを証明するのもいいでしょう。

海外に赴任する

先述の通り日本国内におけるプラントの新規建設需要と比較して、海外でのプラント建設の方が需要が高いです。

そのため、新規建設需要の高い海外プロジェクトに参加したほうが、年収はアップし経験も多く積むことができます。

海外でのプロジェクト経験は、国内での経験では得られないスキルを獲得できることにもつながりますので、海外でのプロジェクト経験は年収とともに得るものが多いといえます。

プラントエンジニアの成功事例・転職事例

事例1|経験と資格で大手に転職(年収580万円→700万円)

土木系プラントエンジニアのSさんが働いているプラントエンジニアリングは、企業規模が中規模であり、今以上のキャリアアップはあまり望めない環境でした。

そこでSさんは、大手に転職することを目指し、そのための戦略として経験と資格を取得することを考えました。

大手企業では国内案件だけではなく、海外の案件もあるため外国語のスキルを磨き、マネジメント力とコミュニケーション能力を高めました。

さらに建築士や建築施工管理技士などの資格を取得しました。
その甲斐があって、資格と経験が認められて大手企業に転職することが叶いました。
年収も大幅にアップして、今後のやる気も上がったとのことです。

事例2|資格取得して昇進・年収アップ(年収480万円→620万円)

大手の機械系プラントエンジニアリングに勤務するEさんは、チームを牽引する存在になりたいと考えていました。

今の自分に足りないものは、経験値よりも知識と技術を証明するための資格であると考えました。
そこでEさんは資格取得に取り組み、エネルギー管理士やボイラー技師、機械保全技能士などの資格をはじめ、数年の歳月をかけて電気主任技術者の資格も取得しました。

そうした仕事への前向きな姿勢と熱心さが、社内でも認められるようになり昇進することができました。

資格を取ることによって、社内の信頼が上がるだけでなく、その過程での努力もしっかりと認められたことが嬉しかったそうです。

さらに昇進したことで年収も大きくアップし、より一層仕事に励みたいと話していました。

事例3|エージェントを利用して海外に転職(年収550万円→760万円)

国内の化学系プラントを手掛けるBさんは、キャリアアップのため転職を考えていました。
Bさんは英語スキルが高く、いつか海外で活躍したいと考えていたこともあり、海外赴任できる企業への転職を検討していました。働きながらの転職活動には時間的な限界があり、転職エージェントを活用することにしました。エージェントと話し合い、希望条件などを伝え、オファーを貰えた企業が海外事業を手掛けている大手企業でした。

悩んでないでもっと早くエージェントに相談すればよかった、と転職後嬉しそうに話しておられました。

今では海外案件に携わり、規模も大きなプロジェクトに参加しているそうです。
もちろん年収も大幅にアップし、生活も人生も潤っているとのことです。

まとめ


プラントエンジニアは、技術・知識ともに高いレベルを要求される仕事です。
しかし、その年収は日本人の平均年収よりも高く、海外赴任をするプロジェクトではさらに高い年収を獲得することも可能です。

将来的な需要も高く、今後の期待も高まるプラントエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

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