私たちが生活する上で、水道などの水回りの設備は欠かせません。
その水を運んでいる配管では「漏水」という水が漏れ出る現象が、多々発生します。
本記事では、漏水の原因や調査方法及び対処法について解説します。
漏水とは
漏水とは水が漏れ出すことを指し、主に配管の劣化が原因で起きる現象です。
建物内には水回り設備や衛生設備等が多くあり、それに伴い配管が多く施設されています。
漏水は、一戸建てやオフィスビル・商業施設などでよく見られる症状なので、原因と対策を理解することが重要です。
漏水と雨漏りの違いとは?
漏水と雨漏りは、どちらも水が漏れ出ることを指すので混同されますが、意味が異なります。
漏水は配管などが劣化し、配管内の水が漏れ出ることで建物内に水が侵入してしまうことを指します。
一方で雨漏りは建物の外壁や屋根の隙間から雨水が染み込み、建物内に水が侵入することです。
漏水と雨漏りの違いは、配管内から水が漏れているか、建物の外から雨水が入っているかの違いです。
漏水の原因は主に3つ
漏水の主な原因とされるものは以下の3つです。
- 経年劣化
- 施工不良
- 衝撃による損傷
経年劣化
配管は、年数を重ねるごとに内部腐食等の経年劣化が起こります。
腐食した箇所に力が加わるとひび割れ等の損傷が発生し、漏水を引き起こします。
水が通る配管には防腐処理がされていますが、水圧等で効力が薄れていき、腐食が始まることほとんどです。
負荷のかかる配管の繋ぎ部分(継手等)の経年劣化は、管部分よりも早く発生することが多く、計画的にメンテナンスする必要があります。
施工不良
配管を施工する際、繋ぎ部分の接着が甘いことや、エア抜きが不十分の場合に漏水が発生する可能性があります。
配管の繋ぎ部分の接着が甘いと隙間が生じ、その隙間から水が漏れ出てしまいます。
また、エア抜きが不十分だと配管に負荷がかかり劣化を早め、漏水につながってしまいます。
衝撃による損傷
漏水の原因には、地震や台風などで強い衝撃が加わることも当てはまります。
屋内であれば台風の影響はありませんが、地震の場合は屋内外の配管に影響を及ぼします。
地震が発生すると配管に応力がかかり、継手部分にずれが生じることや、配管にヒビが入ってしまうこともあります。
事前に予防することは難しいので、地震や台風が発生した際は配管のチェックを行い、損傷等の確認をすることが大切です。
漏水を調査する主な方法は2つ
漏水が発生しているかどうかの調査をする方法は以下の2つです。
- 水道メーターを確認
- 音聴棒での調査
水道メーターを確認
漏水を調査する方法として簡単に行えるものとして、建物内の水栓を全て閉じ、水道メーターが回っているかを確認する方法があります。
建物内の水栓を閉じたまま水道メーターが回っている場合、建物内の配管のどこかで漏水が発生しています。
建物内の配管が目視で確認できる場所であれば、目視で確認し、できない場合は業者に依頼して調査してもらいましょう。
音聴棒での調査
建物内のどこかで配管から漏水が確認でき、目視で確認ができない場合、配管に音聴棒を当て漏水の有無を確認します。
ドライバーを配管に当てて自分で調査することも可能ですが、業者に依頼する方が調査の質は上がります。
漏水の対処法について
漏水の対処法を以下の2つのパターンごとで解説します。
配管から漏水している場合
配管から漏水している場合ですが、症状としてはひびや割れなどが見られ、漏水量も多いので早急な対応が必要です。
補修テープを貼る
簡易的な方法ですが、早急にできる対策として補修テープを貼る方法があります。
配管の漏水専用の補修テープが市販で売っており、施工方法もテープを巻くだけになりますので、簡単に対策ができます。
ただ、一時的な対策になるので、この間に配管の交換等を業者に依頼しましょう。
つなぎ変え
配管の損傷がひどく漏水量が多い場合は、配管の交換が必要です。
漏水量が多い場合、補修テープのみの対応だと水を完全に止めることができません。
建物内に水が染み込むと、建物全体の劣化にも繋がりますので、早めに業者に依頼して対処することが必要です。
接続部分で漏水した場合
繋ぎ部分で漏水した場合の対応として以下の2つの方法があります。
ナット等の緩みを締める
接続部分は水圧が管の部分よりもかかるため、ナット等が緩むことが多く見られます。
ナットを締めることで漏水が改善される場合もあるので、業者に依頼する前に対応してみましょう。
部品を交換する
接続部分で漏水が発生している場合には、部品自体が劣化や損傷により機能しなくなっていることがあります。
接続部分の継手や内部のパッキンの損傷が主な漏水の原因となることが多いです。
まとめ
本記事では漏水が起きてしまう原因や調査方法、対処方法について解説しました。
漏水の原因はさまざまなケースがあり、対処法もそれぞれ存在します。
この記事を参考に漏水について理解を深めていただければ幸いです。
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