この記事では建設コンサルタントの就職や転職活動における「志望動機」の重要性について解説します。
志望動機の具体例やNG例も交えながらご紹介します。
では早速いきましょう!
建設コンサルタントとは
そもそも建設コンサルタントとはどのような仕事なのでしょうか?
答えは「橋や道路などの建設前に調査をするお仕事」です。
このような仕事をすることで施工者のサポートを行います。
安全な建築物を建てるにあたって、しっかりと土地の特徴を知った上で建設計画を考えることが大事です。
その際には自分の持っている専門的な知識を活かして、効率的且つ無駄の無い計画を施工者と密にコミュニケーションを取りながら練っていきます。
調査後は施工者に現場状況を伝える大事な役割を担っています。
建設コンサルタントは現場施工では欠かせない存在になります。
建設コンサルタントの仕事内容について詳しくはこちら
→建設コンサルタントとは? 仕事内容や年収、資格について解説!
建設コンサルタントで志望動機が重要な理由
建設コンサルタントはとてもやりがいが大きい仕事です。
ただし責任も大きく関わってきます。
なぜなら、1つのミスで人の命を失うことに繋がる恐れもあるからです。
事前調査がしっかりと出来ていないと作業中の事故や施工完了後に建設物を使用する人の事故に繋がりかねません。
その為、面接官は志望動機をとても重要であると考えています。
あいまいな志望動機で受かる業界では無いのでこの記事を通じてしっかり対策していきましょう!
志望動機で必ず書くべきこと
ここでは志望動機で書くべき事を3つお伝えしていきます。
3つは以下の通りです。
・建設コンサルタントを選んだ理由
・応募する企業を選んだ理由
・就職後の展望
ではそれぞれ説明していきます。
○建設コンサルタントを選んだ理由
まずは業界を選んだ理由を説明しましょう。
世の中には様々な業界や業種がありますが、その中でも「なぜ建設コンサルタントという仕事を選んだか」を説明できることが第一ステップとなります。
この際、仕事内容や業界動向を知ることが大切です。
まずは仕事内容と業界動向の情報を収集しましょう。
情報収集の方法としてはインターネットや書物が基本になりますが、できる限り実際に仕事をしている人の生の声を聞くと良いでしょう。
企業説明会等があればどんどん質問していってみてください!
○応募する企業を選んだ理由
続いては応募する企業を選んだ理由です。
ここでは業界の中でも希望する会社でないといけない理由を説明してください。
これはとても難易度の高い作業になりますが、この理由を見つけられないと面接官の心に残る志望動機にはならないでしょう。
ただし、企業の差別化ポイントを見つける方法はあります。
それは「応募ページ」です。
リクルートやDodaなどの大手企業の転職サイトを見ると、様々な企業の応募ページがあります。
そこに差別化ポイントが書いてありますので是非探してみてください。
例えば「業界NO.1シェア」や「業界唯一の○○」のようなフレーズがあるケースが多いです。
○就職後の展望
最後に「就職後の展望」も大事なポイントです。
面接官が採用を決めるポイントの1つとして「自社に長く勤めたいと考えているか」「本当に自社でキャリアを築き上げたいと考えているか」が挙げられます。
ここでの情報収集すべきものは応募先の社員の役職や働き方です。
この2つを見ることによって日々の自分の行動を予測することができ、会社での目指したい姿(目標)を考えることができます。
その想いを面接官に伝えましょう。
続いての章では志望動機でアピールすると良い能力についてお話していきます。
志望動機でアピールすると良い能力
ここからは志望動機でアピールすると良い能力についてご紹介していきます。
5つの能力は以下の通りになります。
・論理的思考力
・コミュニケーション力
・仕事への熱意
・情報収集力
・継続力
ではそれぞれご紹介していきます。
○論理的思考力
1つ目は論理的思考力です。
論理的思考力と聞いてもピンとこないかもしれません。
ここでは「矛盾の無い一貫性のある思考」と定義します。
建設コンサルタントは現場の事前調査をして施工者に伝える仕事ですが、施工目標達成に近づくような情報のみを提供することが大事です。
その為には施工者がどのような情報を欲しがっているか考えましょう。
○コミュニケーション力
2つ目はコミュニケーション力です。
コミュニケーション力はどの仕事でも欠かせないものですが、建設コンサルタントの場合は「施工者の質問に適切に答えることができるか」と定義します。
施工者に現場調査の結果を伝える際に、たくさんの質問を受けると思います。
ここで的をえた回答ができないと会話になりません。
施工者が欲しがっている回答ができることが大事になります。
○仕事への熱意
3つ目は、仕事への熱意です。
熱意があることはもちろんですが、それを面接官に伝える事がとても難しいと思います。
話し方も熱意を伝える1つの方法ですが、内容で熱意を伝えることを意識しましょう。
ここでは業界や企業の志望理由が差別化されている点や前職を辞めた理由と一貫している点などで伝える事ができます。
○情報収集力
4つ目は情報収集力です。
ここでいう情報収集とは「施工者が欲しがっている情報を把握し、その情報の収集方法を知っている」ことです。
前職で人のニーズを聞いた経験とそれに基づき情報収集の為に起こしたアクションを考えておきましょう。
人やインターネット、過去に作成した書類など情報収集の方法はたくさんあると思うのでそれぞれエピソードを用意しておくといいですね。
○継続力
5つ目は継続力です。
ここでいう継続力とは「困難があっても働き続けられるか」です。
現場関係の仕事は現場に入り経験を積み、それと同時に知識を増やしていくことも大事です。
継続することは簡単なことではないですが、これができると1つの武器になる為面接官からの評価も上がると思います。
続いての章では志望動機の注意点についてお話していきます。
志望動機の注意点
ここからは志望動機の注意点を2つお伝えします。
2つは以下の通りです。
・抽象的な動機
・成長路線のみ
では早速いきましょう。
○抽象的な動機
1つ目は抽象的な動機です。
コンサルタント全般で通じるような志望動機では面接官の心に響くはずがありません。
業界や企業を志望する理由は、その分野だけに絞った理由を明確に伝えましょう。
どの分野でも通じるような志望動機を伝えるとその業界や企業に転職する意味が薄くなり、面接官に熱意が伝わらないケースがあるので気をつけましょう。
○成長路線のみ
2つ目は「成長したい」と伝えることです。
成長したいという想いは素晴らしいことであると思います。
ただし、この理由もどの分野でも共通する動機になるため、理由が薄くなってしまいます。
どうしても成長路線でいきたいと思うなら成長した先にどうなりたいか考えてみましょう。
その姿が転職先での目標になりますので面接官に想いは伝わりやすくなると思います。
続いての章では志望動機の例文についてお話していきます。
志望動機例文
本章では志望動機の例文を3つお伝えしていきます。
3つは以下の通りです。
・自分の人生に必要だから
・建設コンサルタントでの目標があるから
・建設コンサルタントをしたいと考えているから
以上3つです。では順番にご紹介していきます。
○自分の人生に必要だから
私は公共のインフラをさらに便利に整備し、多くの人の生活の豊かさを実現させたいという目標があり、貴社を志望しました。
貴社では交通量の多い地域での事業計画づくりに精通していることをホームページで拝見しました。
より多くの人が関わる地域、場所の事業計画を立てることで、多くの人に良い影響を与えて、やりがいを感じながら仕事をさせて頂きたいと考えています。
前職でも現場関係の仕事をしていましたので、その経験と知識を活かして活躍したいと思います。
貴社では少しずつ経験を積み、最終的には大規模な事業計画にも携わり、生活の豊かさを実現できる環境を作り、貢献したいと考えています。
そして自分自身の目標達成に向けて日々業務に取り組む中で貴社に貢献ができればと思っています。
○建設コンサルタントでの目標があるから
私は、交通量が少ない地域の社会資本を支える仕事がしたいと思い、御社の建設コンサルタントを志望しました。
御社の、他の企業と比べ、交通的に人の流れや物流が盛んではない地域の事業計画を積極的におこなっている点をホームページにて拝見し、志望させて頂きました。
御社に入社した際には、日本各地で地域格差を生じさせないためにも業務に力を入れていき、交通量の少ない地域を支えていく1人として働きたいと考えています。
○建設コンサルタントをしたいと考えているから
前職の経験から設計を行うことで仕事をする上での達成感を得られることを経験しました。
その為、転職活動を決意し貴社への志望を決めました。
入社後は、技術者として日々成長して、やりがいを感じながら日々努力をしていきたいと思います。
志望動機のNG例
ここからは志望動機でNG例を2つご紹介します。
それでは早速いきましょう!
○建設コンサルタントに興味がある
私が御社を志望したのは、依頼主とコミュニケーションを取りながら事業計画を進めていく建設コンサルタントの仕事に興味があるからです。
学生時代には部活のキャプテンなどをしており仲間をまとめることが得意でした。
社会人になってからも、そのようなスキルを活かし、やりがいを常に感じながら仕事をしていきたいと考えています。
大きな建造物を、ゼロから作り上げる建設コンサルタントの仕事に興味があるのでその仕事に携わりたいと考えています。
<NGな理由>
「興味がある」という言葉は面接官には想いが伝わりにくくなります。
このような言葉は強い思いが無く、なんとなく好奇心だけで応募したと捉えられてしまうので注意しましょう。
○抽象的な志望理由
学生時代に培ったチームワークを活かして働きたいと思い、就職活動をしています。
チームで行動することには慣れていますのでこのような業界で活かせると考えています。
<NGな理由>
「業界で活躍したい」だけでなく「業界でどのように活躍したい」かが大事です。
具体的な内容を心がけましょう。
まとめ
この記事では建設コンサルタントの志望動機について解説しました。
建設コンサルタントに就職、転職したいと考えている方に読んで頂き、次のステップへ進むきっかけにして頂けると嬉しいです。
最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。
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