外構工事とは?概要や工事の種類、費用を解説

新築工事やリフォームの際に一度は聞いたことがある「外構工事」。
外構工事の内容次第で、建物の外回りの外観や使い勝手に大きく影響する大事な工事です。

今回はそんな家や建物を建てる際に不可欠な「外構工事」の意味や、外構設備、費用の目安を解説していきます。

外構工事とは


「外構工事」は建物の外側の空間(敷地内)を充実させる工事で、舗装工事、排水工事、造園植栽工事など、建物以外の工事はすべて含まれます。
具体的には、フェンスを設置してセクシュアリティを向上したり、車庫を設置し利便性を高める目的などがあります。

外構工事は、主に「外界から建物を守る」「建物の美観・デザイン」という2つの役割があり、外構工事の仕上がりによって建物は大きく見た目が異なってきます。

外構を構成する構造物には以下のようなものが該当します。

  • 門扉・門柱
  • フェンス
  • アプローチ
  • デッキ・テラス
  • カーポート・ガレージ(車庫)
  • 植栽
  • 照明

エクステリア工事との違い

「エクステリア工事」と「外構工事」は何が違うのでしょうか。
「エクステリア」は家の外部を構成するものを含んだ空間を捉えた言葉で、「外構」は門やフェンス、車庫といった家の外側を構成する構造物そのものを指す言葉です。

つまり「外構」が幾つか成り立って「エクステリア」を構成していると言えます。

外構工事費用の相場


外構工事の費用は、工事をする面積や周辺環境、使用する材料などによって大きく変わります。
フルオーダーメイドとなり、一般的な住宅の場合、建物の工事費の1割以上かかっている場合が多いようです。
例えば、3,000万円ほどの建物であれば、外構工事の費用は、約250~300万円くらいが目安です。

外構工事の各設備の目安は下記のようになります。

フェンス

フェンスと一口に言っても、形状や設置方法は様々です。
ただし、いずれの場合でも「本体価格(材料・工事費込み)」×「設置する長さ」が費用の合算となるのが基本です。

標準商品が幅200cmで約5万円(材料・工事費込み)となりますので、例えば、設置する長さが10m(1000cm)だとすると、25万円程が目安となります。

駐車場

駐車場を設置する場合、車1台用で30万円~50万円程が目安です。
また、駐車スペースをコンクリート敷きにする場合は1平方メートルあたり約8,000円、アスファルトなら1平方メートルあたり5,000円程がおおよその目安となります。

門扉・門柱

一般的な住宅面積の場合、シンプルな門柱・門扉にインターフォンなどを組み合わせると約30万円が目安となります。
さらに門や植栽、物置などをより高価な物にすると価格も変動します。

その他にも、近隣から敷地内を見えにくくする為に門扉などを設ける「クローズド外構」、敷地の境界線に門扉などを設けない「オープン外構」どちらを選択するか、どのような種類・グレードの建材を使うかなど、費用の相場は一概にはいえません。

外構設備の耐用年数


各外構設備の耐用年数をご紹介します。
下記の耐用年数はあくまで目安になりますので、安全に利用できるかなどは使われている素材や気候などの環境によって大きく異なります。

門塀(フェンスなど)

金属および木製のフェンス 10年
コンクリート塀 15年
石造門塀 35年

駐車スペース

アスファルト舗装 10年
コンクリートで舗装 15年

駐車場周辺にある外構設備の耐用年数は以下の通りです。

側溝 15年
外周フェンス 10年
自転車置き場 7年

土留め

土留とは、盛土や崖などが崩れないように石やコンクリートブロックなどで土を止める工事のことです。
耐用年数:40年

テラスなどの建築物

金属製テラス 15年
木製テラス 8年
花壇などの緑化設備 10年

外構工事の耐用年数は、天候や環境などで耐用年数より前に劣化することもありますが、メンテナンスにより耐用年数を伸ばすことができます。

外構工事はいつ行う?


外構工事は主に、建物が建つ前の先行工事(一期工事)と、建った後の仕上げ外構工事(二期工事)の二回に分けて行われます。

先行工事(一期工事)

建物が建つ前の先行工事では、主に図面の作成や一部基礎的な工事を行います。

基本的には建物が建ってから外構工事を行っていくことが多いですが、同時に完成させたい場合には、本体と同時並行で外構の本工事も進めていきます。

仕上げ外構工事(二期工事)

建物が建ってから外構工事の本工事を開始します。

一方で、本体完成後の完全着手の場合には外構のない状態が暫く続くので、景観が悪かったり、外から丸見えの状態になってしまう事もあります。
そうならない為には、本体完成前に優先度の高い外構工事は行ってしまい、それ以外は本体完成後に進める形がおすすめです。

また外構工事は、軽微な工事であれば自身でのDIYも可能ですが、やはり建物の外観は非常に重要ですので、慎重に行う必要があります。

まとめ


外構工事の概要や費用、工事のタイミングまでを解説してきました。
一口に外構工事と言っても、様々な構成要素があり、費用も素材や条件によって大きく変わってきます。
外構工事の内容次第で、建物の外回りの外観や使い勝手に大きく影響してしまう為、納得の行く仕上がりになるよう慎重に進める必要があります。

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