はつり工事とは?単価や必要となる現場、注意点も解説!

本記事では、はつり工事とはどのような工事なのか、解体工事との相違点や単価、必要となる現場、工事を行う際の注意点を解説します。

はつり工事とは

はつり工事とは、家の新築やリフォーム工事などで、修正・撤去が必要なコンクリートの壁を削ったり、切ったり、穴を開けたりする工事のことです。
重機などを使った工事は、解体工事に分類されますが、それ以外の小規模のコンクリートを削ったり、砕いたりする工事は、はつり工事に分類されます。
はつり工事は、建設業法の工事業種区分は「とび・土工・コンクリート工事」になります。

はつり工事と解体工事の違いは?

はつり工事は、小規模のコンクリートを削ったり、砕いたりする工事で、解体工事は、重機などを使った工事とお伝えしました。
はつり工事と解体工事の決定的な違いは、「建物全体を取り壊すかどうか」です。
建物全体を取り壊す工事は解体工事に当たりまが、はつり工事は、小規模な工事であり、人の手でコンクリートを削ったりする繊細な工事です。
また、解体工事は、建設業法の工事業種区分は「解体工事」であり、工作物の解体工事を請負う場合は建設業許可業種で「解体工事業」の許可を取得しなければなりません。
はつり工事と解体工事の違いの判断は難しいように感じますが、前述のように決定的な違いがありますので、簡単に区別が可能です。

はつり工事の単価は?

はつり工事の単価は、作業で使用する道具等により変わってきます。
使用する道具ごとの費用感は以下の通りです。

ハンドカッターを使用する場合

ハンドカッターとは、コンクリートを切るための工具のことで、刃にはダイヤモンドが付いており、その刃を回転させながらコンクリートを切っていきます。
ハンドカッターの費用は、500円〜/㎡とイメージしましょう。
これは、切断作業に対する費用のみであり、切断時に出てくる削りかすの回収費用や人件費等は含まれていません。

エアコンプレッサーを使用する場合

エアコンプレッサーとは、空気を送る器具で、一般的には自動車や自転車の空気入れとしても使われています。
はつり工事では、コンクリートのくず除去作業やクギなどを取り除くために使われてます。
エアコンプレッサーの費用は、35,000円/日程度です。
当然ですが、工期が延びるとその分の費用がかかります。

重機での作業の場合

前述でもお伝えしたように、はつり工事は基本的に手作業で小規模な工事で、重機を使う大規模な工事は解体工事とされています。
しかし、基礎コンクリートの除去作業などの場合は、重機を使わなければならないため、はつり工事を併用されることがあります。
その場合は、重機であるショベルカーなどに、はつり専用のノミを付けて行います。
費用は、業者によって様々です。

はつり工事が必要となる現場とは?

はつり工事が必要となる主な現場の特徴は以下の通りです。

工事スペースが狭い現場

重機が入れないような狭い現場で、コンクリートを削ったり、砕いたりする際は、はつり工事が行われます。
はつり工事は、基本的に小規模な工事であるため、狭い作業現場でも、ハンマーやエアチッパー、ハンドブレーカー、削岩機などを使って作業ができます。

道路等の舗装修繕現場

道路等は、人や車両の交通の安全性確保のため、定期的な検査と修繕が行われます。
修繕箇所がある場合は、一度コンクリートをはがし、舗装し直します。
このような修繕工事において、ハンドブレーカー等を使い、コンクリートを剥がし撤去する際に、はつり工事が行われます。

仕上げに繊細な作業が必要な現場

このような現場では、「はつり仕上げ工事」が行われます。
これは、外観や内観の一部を見栄え良く加工する工事です。
素材や状況により、繊細な動きができる職人が手作業で行います。

はつり工事が行われる現場は、「狭い場所での作業」「コンクリートの剥がし撤去作業」「繊細な作業」が特徴としてあげられます。
この他にも多くの現場で、はつり工事が行われており、建築現場や土木現場、建設現場などでは必須の施工方法です。

はつり工事を行う際の注意点

はつり工事を行う際には、いくつかの注意点があります。
その中でも特に重要な2つの注意点について、お伝えしたいと思います。

現場周囲への配慮

はつり工事が行われる現場は、基本的に住宅街など狭いスペースの現場です。
トラブルに発展しやすい、騒音や粉塵などについては、事前に周辺へ理解を求めることが必要です。
また、道具によっては、使用時間帯等にも配慮する必要があります。

人員の確保・チームワークが重要

はつり工事は、解体工事と違い、狭いスペースで行うことが多い工事です。
狭いスペースで、且つ、前述の周囲への騒音等の対策などから、スピーディーに作業を行う必要があり、その為にも、充分な人員の確保が必要になります。
さらには、チームワークの良さも必要になります。
安全に素早く作業を完遂させるために、充分な人員の確保とチームワークの良さが、はつり工事に必要です。

まとめ

はつり工事は建築現場や土木現場、建設現場などのコンクリートを削ったり壊したり、切ったりする際に必須となる施工方法です。
リフォームなどで一部の壁だけを壊そうとなると意外と難儀な工事になります。
それはコンクリートが不必要に割れないようにしつつ、跡が目立たないよう整えなければならないためです。
どこまで削っていいか、どの方向から削るか、そして鉄筋をどう取り除くか。
経験をもとに、状況を見極めつつ判断しなければなりません。
はつり工事は、周囲への配慮が必要であったり、長年の経験や知識が必要となり、非常に難しい工事と言えるでしょう。

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