ビルメンテナンスの年収は?4点セットや三種の神器の資格について解説!

本記事ではビルメンの年収を年代別・地域別で紹介し、年収を上げるための資格について説明します。
資格については、4点セットや三種の神器と呼ばれる多くのビルメンの人が取得するものがあります。
ビルメンの年収がどのように推移するか理解していきましょう。

ビルメンの年収は?


ビルメンことビルメンテナンス(設備管理)の全体平均年収は「371万円となっており、全業界の全体平均年収より少し低い水準となっています。
下記では年代別の平均年収」「地域別の平均年収ごとに解説します。

年代別のビルメンの年収

年代別のビルメンの年収は以下のような推移をしています。

平均年収は30代が一番高く、要因としては経験が積まれていることや所長などの責任者に任されていることが考えられます。
40代以降が下がってしまっているのは、50代後半や60代も含まれていることが予想されます。

地域別での年収

平均年収は地域別でも違いがあるため、どの地域で働くかで給与が変わってきます。
地域別の平均年収と都道府県別の平均年収のランキングは以下です。

都道府県 平均年収
1位 東京都 396万円
2位 神奈川県 385万円
3位 大阪府 384万円
4位 埼玉県 383万円
5位 愛知県 377万円

上記の通りではありますが、やはり東京や大阪など都心に近づくほど給与が高くなる傾向があります。
地方でビルメンとして働いていて年収アップを考えている方は、東京や大阪に出てくることが給与を上げる近道だと言えます。

ビルメンの年収が低い理由は?

ビルメンの年収が低い理由は、お金を払う余裕がある企業が少ないという現状があるためです。
施設を管理する上で求められるのが、売り上げの増加よりもコストカット経費削減が主になってきますので、ビルメンの給与が削られてしまっているという状況があります。

ただ、ビルメンは他の職種と違い、基本的にシフト制を組んでおりますのでライフワークバランスが整えやすいという面があります。
残業がほとんどなく、プライベートの時間が確保できることは他の仕事ではあまりないメリットだと言えます。

ビルメンで働くメリット3つ


ビルメンの年収を解説しましたが、働く上でのメリットも多々ありますので紹介していきます。

プライベートが確保できる

ビルメンで働くことでプライベートを確保することができます。
業務内容としては設備管理や点検業務などになり、施設ごとにシフト制で組まれているので、確実に休日を確保することができます
シフト制なので残業をすることもなく、時間がズレることで予定を変更する必要もありません。
他の職業ですと、年次が上がるごとに責任や業務量が増えて帰れなくなることもありますが、ビルメンとして働くとワークライフバランスを整えることができます。

資格取得で年収が上がる

ビルメンの仕事は手当が出る資格が多く存在します。
後述しますが、4点セット三種の神器と呼ばれる主要資格があり、難易度や重要性によって手当額が変わっていきます。
ビルメンではプライベートの時間もしっかり確保できるので、資格の勉強をして年収を上げる方が多いです。

業務でのストレスが少ない

ビルメンでは業務上のストレスが少なく働くことができます。
他業種では顧客との折衝や営業で神経をすり減らしてしまうこともあります。
しかし、ビルメンは施設の機械や工事と向き合うことがメイン業務なので、一度作業に慣れてしまえば負荷がかからず働くことができます。
ビルメンへの転職で多いのが建設業界の施工管理を行っていた方で、仕事でのストレスを軽減するためにビルメン業務を志望します。

ビルメン4点セットとは


ビルメン4点セットとは、ビルメンをする上で取っておいた方が良い資格4選のことを指します。
具体的には以下の4つで、資格の難易度や資格手当について解説します。

  • 第2種電気工事士
  • 2級ボイラー技士
  • 危険物取扱者 乙種4類
  • 第3種冷凍機械責任者

第2種電気工事士

第2種電気工事士とはビルなどの施設で電気設備を扱うために必要な資格で、一般住宅や店舗などの600ボルト以下で受電する設備の工事ができるようになります。
難易度はそこまで高くない資格で、筆記試験の合格率が60%前後で技能試験の合格率が70%前後です。
資格手当は会社によりますが、5,000円ほどが相場となっています。

2級ボイラー技士

ボイラー技士とは、ビル等に設置されている一定以上の規模のボイラーを運営・管理するために必要な資格です。
難易度はあまり高くなく、合格率は55%前後となっています。
資格手当は会社によりますが、3,000円程度が相場です。

危険物取扱者 乙種4類

危険物取扱者乙種4類は消防法における危険物の取り扱いができる資格です。
免状を取得することで「危険物取扱者」になることができます。
試験は筆記試験(マークシート)のみですが、合格率が30〜40%なので、少し難易度は高めです。
受験者数が多い試験なので、合格率が低くなっています。
資格手当は1,000円程度であまり高くありません。

第3種冷凍機械責任者

第3種冷凍機械責任者は、冷房用冷凍機などの機械設備の保守管理等を行える資格です。
機械設備の中にはビルの冷房設備も含まれるので、ビルメンの業務には必要な資格と言えます。
試験の合格率は30〜40%となり、難易度は低くありません。
資格手当は3,000円程度になります。

ビルメン三種の神器とは


ビルメン三種の神器とは、先述した4点セットよりも難易度は上がり、取得することでより優遇される資格です。
三種の神器の内容や難易度について以下解説します。

  • ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)
  • エネルギー管理士
  • 電験三種(第三種電気主任技術者)

ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)

ビル管理士は建築物の環境衛生を維持管理することができるとみなされる資格で、特定の建築物(ビル等)で管理者として選任することができます。
業務内容としては、建物維持管理の計画や実行、測定が該当します。
試験の難易度はかなり高く、合格率は20%前後で、総学習時間は1000時間を要します。
資格手当は会社によりますが、月額10,000円程度になります。

エネルギー管理士

エネルギー管理士とは、電気やガスなどのエネルギーを効率的に使用することができるとみなされる資格です。
大型の施設では大量のエネルギーを使用するので、エネルギー管理士の配置が義務付けられています。
建物管理業務がメインのビルメンには重要な資格になります。

試験の難易度はやや高く、合格率は25%前後となっています。
資格手当は会社によりますが、ビル管理士と同様に月額10,000円程度になります。

電験三種(第三種電気主任技術者)

電験三種は一級から三級まである電気主任技術者の1つで、工場やビル等に設置されている電気設備の保守・監督を行うことができる資格です。
電気設備は扱いを間違えると重大な事故に発展してしまうため、大型施設の電気設備は電気主任技術者の配置が必須になります。

試験の難易度はかなり高く、合格率は10%前後になります。
資格手当は会社によりますが、月額10,000円ほどとなります。

まとめ


今回ビルメンの年収とビルメンに紐づく資格について説明しました。
ビルメンの年収は他業界と比べると少し低くなりますが、ライフワークバランスを保つことが可能です。
設備の施工管理の経験者は、経験を活かせてプライベートの時間を確保することができるので、ビルメンはおすすめの転職先です。

引用
求人ボックス 給料ナビ−ビルメンテナンス関連の仕事の年収・時給・給料情報

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