【2022年最新】管工事施工管理技士の受験資格ってなに?試験内容や試験対策とは?転職事例についても紹介!

管工事の施工管理を目指すにあたって、必須といってもいい資格である「管工事施工管理技士」。

資格には1級と2級があり、まず目指すべきは2級です。
しかし1級にも2級にも経験年数を元とした受験資格が必要です。

今回は管工事施工管理技士の資格取得を目指す方に向けて、試験概要、受験資格について解説します。

管工事施工管理技士の仕事内容とは

仕事内容

管工事施工管理技士の仕事内容とは、給排水管、ガス管、給排気管など主に設備工事と言われる管を扱う工事の施工管理を行うことです。

現場における、水やガスなどを扱う責任者のため、施工管理方法を熟知していなければいけません。

施工管理とは主に品質管理、工程管理、原価管理、安全管理の4つを管理することを言います。

1級と2級の違い

管工事施工管理技士の資格には1級と2級があり、1級は現場の管工事に関わる監理技術者、もしくは主任技術者となることができますが、2級は主任技術者にしかなれません。

監理技術者や主任技術者とは、現場を良好に進めていくにあたっての責任者の立場で、現場規模によって、配置が必要となってきます。

管工事施工管理技士の試験とは

それでは、管工事施工管理技士の試験について解説していきます。

試験概要

管工事施工管理技士として認定されるためには、国交省指定試験機関で実施される管工事施工管理技術検定に合格しなければなりません。

検定は一次検定と二次検定に分かれており、一次、二次両方の合格基準を満たさなければ合格とは認められません。

1級管工事施工管理技術検定 2級管工事施工管理技術検定
試験日 一次検定 令和4年9月4日(日) 一次検定(前期) 令和4年6月5日(日)
一次・二次検定 令和4年11月20日(日)
二次検定 令和4年12月4日(日) 一次検定(後期)
二次検定のみ
申込方法      申込用紙またはインターネットでの申込
試験地 札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇 一次検定(前期) 札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇
一次・二次検定 札幌、青森、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇
一次検定(後期)
二次検定のみ
受験料 一次検定 10,500円 一次検定 5,250円
二次検定 10,500円 二次検定 5,250円

出題内容

区分 試験方式 科目 検定内容
第一次検定 マークシート式 機械工学等 1.管工事の施工の管理を適確に行うために必要な機械工学などに関する知識。
2.管工事の施工管理を適確に行うために必要な設備に関する知識。
3.管工事の施工管理を適確に行うために必要な設計図書を読み取る知識。
施工管理法 1.管工事の施工管理を適確に行うために必要な施工計画の作成や工程管理、品質、安全管理等工事の施工管理方法法に関する知識。
2.管工事の施工管理を適確に行うために必要な能力。
法規  建設工事の施工管理を適確に行うために必要な法令に関する知識。
第二次検定 記述式 施工管理法 1.主任技術者として、管工事の施工管理を適確に行うために必要な知識。
2.主任技術者として、設計図書で要求される設備の性能を確保するために設計図書を理解し、設備施工図を的確に作成し、必要な機材の選定配置を行うことができる応用能力。

合格基準・難易度

管工事施工管理技士の合格基準は以下の通りです。

第一次検定 正答率60%以上
第二次検定 正答率60%以上

令和3年度の合格率は以下の通りです。

令和3年度 一次検定合格率 二次検定合格率
1級管工事施工管理技士 24.0% 73.3%
2級管工事施工管理技士 48.6% 46.2%

※2級は第一次・二次検定の合格率です。

1級、2級ともに合格率は国家資格の中では高めの傾向にあります。
令和3年度より試験内容の変更があり、例年と大きく変わることも予想されましたが、そこまで大きな変化はありませんでした。

合格率から見ると難易度としてはそこまで高い資格というわけではありません。

試験対策・勉強方法

管工事施工管理技士の難易度はそこまで難しくはないといいましたが、やはり合格のためには勉強が必須です。

試験対策、勉強方法について解説します。

試験対策として一番有効なことは、出題傾向の把握です。

では具体的にどのように勉強をしていくかですが、それは本屋さんなどで売っている市販の過去問集を購入し、繰り返し解くことです。

過去問5年分ほどを何度も解くことで出題傾向について把握することができます。

1級管工事施工管理技士の受験資格

管工事施工管理技士の試験を受験するには受験資格が必要となります。
最終学歴や経験年数によって受験資格を設けています。

1級管工事施工管理技術者の受験資格
最終学歴または保有資格 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
大学、専門学校卒 3年以上 4年6ヶ月以上
短期大学卒 5年以上 7年6ヶ月以上
高等学校・中等学校卒 10年以上 11年6ヶ月以上
技能検定合格者※職業能力開発促進法による1級「配管」の技能検定の事。 10年以上
上記以外の者 15年以上
2級管工事施工管理技士合格者
高等学校・中等学校卒業者 卒業後8年以上の実務経験(その実務経験に指導監督的実務経験を含み、かつ、5年以上の実務経験の後専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上含む)
専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある者 高等学校・中等学校卒 卒業後8年以上 卒業後9年6ヶ月以上
その他の者 13年以上

2級管工事施工管技士の受験資格

2級管工事施工管理技術者の受験資格
最終学歴または保有資格 実務経験年数
指定学科 指定学科以外
大学、専門学校卒 1年以上 1年6ヶ月以上
短期大学卒 2年以上 3年以上
高等学校・中等学校卒 3年以上 4年6ヶ月以上
技能検定合格者※職業能力開発促進法による1級「配管」の技能検定の事。 4年以上
上記以外の者 8年以上

管工事施工管理技士取得のメリット


管工施工管理技士の資格を取得するメリットについて下記3つにまとめました。

転職の際に有利になる

資格を保有することで、転職する際に有利となります。
施工管理技士の需要は依然として高く、まだまだ有資格者が足りていない状況が続いています。

当然転職する際には有利となるでしょう。
特に1級の有資格者は圧倒的に足りておらず、多くの会社で募集が盛んに行われています。

また、昇格などにも有利です。

管工事の主任技術者や監理技術者になれる

管工事施工管理技士の資格を保有することで1級であれば監理技術者、2級であれば主任技術者となることができます。

これらの立場になることで、現場での責任も増しますが、自分が納めた現場であると胸を張って言えるようになります。

工事が完了した時の達成感もより大きくなるでしょう。

資格手当や一時金がもらえる

資格保有者は現在の毎月の給与にプラスして資格手当が付与されることが一般的です。
金額的には平均して毎月2,000〜5,000円程度です。

また、会社によっては祝い金として3〜5万円の特別収入が得られることもあるので資格取得をした際は忘れずに職場へ報告するとよいでしょう。

管工事施工管理技士の転職事例

管工事施工管理技士を取得し転職をした方たちはどのようなキャリアを積んでいっているのでしょうか。

キャリアチェンジをした方やキャリアアップをした方など、今回は3名の転職事例について紹介します。

飲食店勤務から管施工管理技士にキャリアチェンジ

Aさん

以前は飲食店で働いていましたが、様々な原因から売上が伸び悩んでおり、給料も下がっていました。

思い切って転職をしようと考え、昔から興味のあった建設業に絞り、色々な企業を調べた結果、一番条件の良かった今の設備会社へ就職することができました。

未経験からの転職でしたので、しばらくは資格を取得することができませんでしたが、最近やっと2級管工事施工管理技士の資格を取得することができました。

まだまだ駆け出しですが既に前職の給料も超えることができ、本当にキャリアチェンジをしてよかったと感じています。

1級取得後に大手サブコンへ転職

Bさん

以前は中小企業の設備会社で働いていましたが、1級管工事施工管理の資格を取得したことをきっかけに、大手のサブコンへ転職しました。

これまでよりも責任が増し、やることも増えたので以前の職場よりも残業時間も増え、疲れます。
しかし今まで経験したこともない規模の現場や難易度の高い現場などを経験することができており、とてもやりがいを感じています。

給与面でも年収で150万円程度アップすることができました。今後もこの仕事に誇りを持って続けていきたいです。

サブコンから個人事業主として独立

Cさん

新卒で大手サブコンへ入社後、6年程勤め思い切って独立をしました。
独立の理由としては辞める1年前に1級管工事施工管理技士の資格を取得したことで信頼を得やすいこと、これまでの経験から充分一人でも通用するということが分かったことが理由です。

現在は前職で培った人脈を頼りに様々な現場で施工管理から工事までを請け負っています。

自分次第で年収を上げていくことも出来、現場次第ではありますが、休みなどもある程度自分で設定できるので正社員とは違った柔軟な働き方を実現できています。

まとめ


今回は管工事施工管理技士の資格について、受験資格や試験内容、試験対策について解説しました。

この記事が管工事施工管理技士を志す方の参考になれば幸いです。

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