建築施工管理技士の難易度は?他資格との比較や転職事例についても詳しく解説!

建築施工管理技士の資格試験は、令和3年度に試験制度が改定され受験資格の緩和や出題内容が変更となりました。

また学科試験は一次試験と名称が変更となり、実地試験は二次試験と変更になりました。
これにより従来の実地試験で問われていた問題が、一次試験で出題されるなどの変更がされています。

また、一次試験に合格することで、「施工管理技士補」の資格が取得出来るという受験者にとって嬉しい変更点もあります。

そんな建築施工管理技士の取得難易度や、転職事例などをご紹介します。

1級建築施工管理技士の合格率・難易度

一次試験について

マークシート方式で、全体の60%以上かつ施工管理法の得点が60%以上であることが合格条件です。
直近5年での合格率は平均43.9%になります。
合格率を見ると難しい試験である事は間違いありませんが、試験の難易度をあげている原因のひとつは「出題範囲の広さ」です。

建築工事に関する問題だけでなく、換気や消防設備に関する問題などが出題される場合があります。

二次試験について

マークシート方式と記述式で、60%以上の得点が合格条件です。
問題数は6問ですが、配点などは公開されていません。
直近5年での合格率は40.7%となります。
施工管理法の記述問題が4問と、五肢択一式のマークシート方式が2問出題されます。
合格率からもわかる通り、難易度の高い試験であるといえます。

2級建築施工管理技士の合格率・難易度

一次試験について

マークシート方式で、60%以上の得点が合格条件です。
直近5年での平均合格率は35.8%となります。
難易度の高い試験であることが分かります。
従来の実地試験で出題されていた、施工管理能力を問う問題が追加されたという点が変更点となります。

二次試験について

試験はマークシート方式と記述式で全5問が出題され、60点以上の得点が合格条件です。
直近5年の合格率は28.8%となります。
非常に難易度が高い事がわかります。

建築施工管理技士と他の資格の難易度比較

建築施工管理技士と土木施工管理技士の比較

一次試験 二次試験
1級建築施工管理技士 平均合格率43.9% 平均合格率40.7%
1級土木施工管理技士 平均合格率59.6%以上 平均合格率35.5%

1級土木施工管理技士の合格率は、平均で一次試験は59.6%で二次試験では35.5%となります。
建築施工管理技士の平均は40%程度で、難易度が高いという事がわかります。
また2級土木施工管理技士では平均60%の合格率となり、比較的取得しやすいといえます。

建築施工管理技士と電気工事施工管理技士の比較

一次試験 二次試験
1級建築施工管理技士 平均合格率43.9% 平均合格率40.7%
1級電気工事施工管理技士 平均合格率45.3% 平均合格率65.2%

電気工事施工管理技士の一次試験における平均合格率は45.3%であり、建築施工管理技士の一次試験平均合格率は43.9%とほぼ変わらない程度の難易度となります。

しかし二次試験における合格率では、建築施工管理技士では40.7%となりますが、電気工事施工管理技士では65.2%と非常に難易度が下がります。

建築施工管理技士と管工事施工管理技士の比較

一次試験 二次試験
1級建築施工管理技士 平均合格率43.9% 平均合格率40.7%
1級管工事施工管理技士 平均合格率41.4% 平均合格率56.7%

管工事施工管理技士での一次試験における平均合格率は41.4%であり、建築施工管理技士の43.9%よりも低い合格率である事がわかります。

しかし二次試験では建築施工管理技士は40.7%に対し、管工事施工管理技士では56.7%と合格率が高くなります。

建築施工管理技士の転職事例

建築施工管理技士の転職事例を2つ紹介します。

Aさん(36歳:年収450万円→年収600万円)

建設施工会社に勤めていました。建築工事が好きで仕事は好きだったのですが、キャリアアップと年収アップのため転職も視野に検討していました。

そこで自身のキャリアを証明するために資格を取得し、転職することを決意しました。
資格を持っていた事もあって、ゼネコンへの転職がスムーズに成功しました。

Bさん(44歳:年収560万円→年収700万円)

建設工事の施工に関わる仕事を続けてきました。将来を考え年収アップのために転職を決意しました。

転職活動は資格を取得していたおかげで、デベロッパーからオファーがあり無事に上流工程への転職することができました。

上記の事例は、建設会社や工事会社で勤務していて建築施工管理技士の資格を取得した後、ゼネコンやデベロッパーへ転職したという事例です。

建築施工管理技士の資格を持っているという事は、実務経験があるという事の証明にもなります。
さらに建築施工管理技士の資格者が所属している企業は、公共工事の受注に対する経営審査の加点の対象となり採用のメリットがあります。

転職する際も建築施工管理技士の資格とそれまでの実務経験は強い味方となり、より上流工程への転職も可能になります。

まとめ

建築施工管理技士の資格は建設工事における、プロフェッショナルである証明となる資格です。
そのため転職の際にも非常に有効な資格です。
この資格を取得しているというだけで、すでに実務経験という実績と、技術や知識を有しているという事になるからです。

さらに公共工事の入札においても、企業にメリットがある資格であることから有資格者は優遇されます。
取得難易度が高いということも事実です。

しかし着実に実績と経験を積むことで、取得可能な資格であることは間違いありません。
キャリアアップや転職をお考えの方は、ぜひ取得しておきたい資格です。

建設業界では施工管理の人手不足が深刻です。
そのため技士補資格の新設や受験資格の緩和などいろんな対策も講じられています。
キャリアアップをしたいとお考えの方や、転職をしてステップアップしたいとお考えの方にとっては、資格を取得することでさらなるチャンスを掴む事ができる状況です。

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