電気工事士の資格取得を目指している方や電気工事士に興味関心がある方は、電気工事士の年収がどのくらいなのか非常に気になることかと思います。
そこで本記事では、電気工事士の気になる年収や年収を上げる方法を解説します。
また、電気工事士の仕事内容や将来性も簡単に解説します。
電気工事士とは
電気工事士とは電気工事の作業に従事する際に必要となる国家資格です。
電気工事は危険性が高いため、法令にて正しい知識を有した者でなければ行うことが禁止されており、「電気工事士」の資格が必要です。
第1種電気工事士と第2種電気工事士があり、工事規模や内容によって必要な資格が変わります。
電気工事士の魅力は、作業終了後の達成感が大きいことです。
自ら配線した箇所に電気がついた瞬間の達成感は計り知れません。
また想定していない現場での問題に対して、あらゆる人たちと協力し乗り越えられた時は喜びもひとしおです。
電気工事士は、その技術を磨くことで実力に直結する職人タイプの資格ですが、しっかりと技術を身につければ現場で任されることも増え、給料も増えていきます。
働き口としては、町の電気屋さんから大手ゼネコンまであらゆる企業があり、引越しやブランクからの復帰などにも強い職種と言えるでしょう。
電気工事士の仕事内容
電気工事士の仕事は大きく分けて「建築電気工事」と「鉄道電気工事」の2種類があります。
それぞれについて簡単に解説します。
建築電気工事
建築電気工事とは、建築物に関する電気工事です。
一般住宅からビルなどの大規模な建物まで、さまざまな場所で仕事をします。
具体的な工事は以下の通りです。
- 屋内配線工事
- 外線工事
- エアコン取替工事
- ビル管理
鉄道電気工事
鉄道電気工事とは、駅中のエレベーターやエスカレーターの設置・点検業務や線路のメンテナンスなど、鉄道現場で行う電気工事です。
具体的な工事は以下の通りです。
- 変電設備工事
- 線路工事
- 駅の設備工事
このように電気工事士の仕事は、私たちにとって身近なありとあらゆる場所で行われ、生活する上で欠かせない「電気」に関わる工事を行っており重要な仕事です。
電気工事士の年収
電気工事士の平均年収は400万円〜500万円と言われております。
資格を保有しない「見習い期間」や「第1種電気工事士」と「第2種電気工事士」などの資格の保有状況によっても年収に違いがあります。
以下で「見習い期間」「第1種電気工事士」「第2種電気工事」のそれぞれの平均年収について簡単に解説します。
見習い期間
未経験から電気工事士を目指している方で、資格を保有していない見習い期間の平均年収は250万~350万円程度です。
一人前になるまで年収は低めですが、人手不足の影響から年収は上昇傾向にあります。
見習いは電気工事補助員として経験を積み、知識や技術を身につけながら仕事を覚えます。
また、この期間を利用して勉強に取り組み、第2種電気工事士資格を取得し、年収アップを狙いましょう。
第2種電気工事士
第2種電気工事士の平均年収は450万円前後であり、見習い時と比べおよそ130万円の年収アップが見込めます。
主に一般家庭や小規模店舗などでの電気設備工事などを行います。
知識や技術を身につけた一人前の電気工事士として、現場での戦力になれます。
第1種電気工事士
第1種電気工事士の平均年収は550万円前後であり、第2種電気工事士と比べおよそ100万円の年収アップが見込めます。
500kW未満の電気設備工事や管理・監督などに従事できるなど、大きな責任がともないますが、それに見合った収入を得ることができます。
電気工事士の年収を上げる方法
電気工事士の平均年収は400万円〜500万円であり、決して高年収と言えるほどではないと思います。
そこで、電気工事士の年収を上げる方法を4つほどご紹介します。
資格を取得する
これは前項でも解説しましたが、「第2種電気工事士」や「第1種電気工事士」の資格を取得することで年収を上げることが可能です。
資格取得により対応できる工事の範囲が広がり工事経験を増やすことができ、結果として、給料が上がります。
資格手当の支給などもあります。
そのほかにも「電気工事施工管理技士」「電気主任技術者」「電気通信工事担任者」など電気にまつわる資格は多く存在し、それらを取得することでも年収アップが見込めます。
経験を積む
本記事の冒頭でも解説したように、電気工事士はその技術を磨くことで実力に直結する職人タイプの資格です。
そのため電気工事士としての経験を多く積むことで、対応できることが増え、任せられる仕事が多くなり年収アップが見込めます。
転職をする
電気はその性質上、常にメンテナンスが必要です。
電気に関わる工事・管理ができる電気工事士は、業界全体が人手不足のため、若いうちから非常に重宝されます。
そのため、現在の職場での待遇以上の条件を提示してもらえる企業は多く存在すると予想されます。
資格取得や経験を積むことで自身の市場価値を高めることができれば、転職することで年収アップが見込めます。
独立する
電気工事士は独立しやすい職業で、第2種電気工事士は3年以上の実務経験で独立が可能であり、第1種電気工事士は資格を保有していればすぐにでも独立開業ができます。
独立した電気工事の年収は1,000万円を超えている例もあります。
やればやっただけの収入が見込めますが、独立すれば誰でも成功できるというわけではありません。
独立を成功させるためには、独立したときのセールスポイントになる「スキルと資格」を会社勤務期間中にしっかりと身に付けておくことが大前提であり必須です。
電気工事士の将来性
電気工事士は仕事がなくなることのない、将来性がある職種と言えます。
私たちが日常生活や経済活動を行っていく上で「電気」は必要不可欠です。
また、電気はその性質上、常にメンテナンスが必要であり、電気に関わる工事や管理ができる電気工事士は、今後も仕事が尽きることはないでしょう。
また、業界全体が人手不足のため非常に重宝されます。
今後も電気に勝る代替エネルギーが世に生み出されない限り、社会から必要とされ続ける仕事です。
まとめ
電気工事士の仕事内容や気になる年収、年収を上げる方法などを解説してきました。
電気工事士は私たちの生活をさせてくれる大事な職種であり、非常に将来性もある職種です。
しかし、業界全体で人手不足が問題となっており、電気工事士の人材が減少しています。
本記事をきっかけに、電気工事士を目指す人材が増えれば幸いです。
電気工事士の資格取得に関する情報は、電気工事士とは?取得難易度やメリット、勉強方法を紹介!を参考にしてください。
設備管理の求人を探すには
資格や経験を活かして、設備管理で転職をお考えの方は、キャリケンの完全無料転職支援サービスをご利用ください。
転職活動における当サービス独自のノウハウを特別にお伝えします。
業界唯一の伴走型エージェントが、全国各地の10,000件以上ある求人から最適な求人をご紹介します。
是非一度、ご相談ください!